僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

立ちションと、誘惑。子どもの私と背伸びした私が交錯していた時間【横浜曇りの日デート③】

私はマッチングアプリで出会った27歳男性、Tさんと横浜の公園でデートしました。最初はただ座っていただけでしたが、自然と手を繋いでいました。いい雰囲気の中で私はさらに過去に立ちションした経験があることを暴露し、さらにホシノさんを誘惑していました。

手を握っても拒否されないことに安堵していました。でもそれだけでは満足できませんでした。さらに、ここでホシノさんを誘惑しよう、と思ったのです。
自分がなぜそんなに先を急いでいるのか分かりませんでした。今思うとこのままベンチで話しているだけでは友達のまま終わってしまう、と不安に駆られていたのです。

握っていた手を一度離し、今度はホシノさんの腕に触れました。腕をふにふにしながら、どのくらい筋肉がついているのか確認しました。痴女かな。でも筋肉質なのかは分かりませんでした。ふーん、と小さく呟くと、ホシノさんが腕に力を入れました。一瞬で硬くなりふにふにできた部分が筋肉に変化しました。驚きのあまり「ギャアアアアアアア!!!」と大声で叫ぶと、ホシノさんは「近所迷惑になってないかな」と冷静に呟いていました。「たぶん子どものほうが騒がしいから大丈夫だよ」と言いながら、私はホシノさんの腕に自分の腕を絡め、肩に顔を寄せました。そして「私、昔さ。秘密基地で立ちションしたことがあるんだ」と秘密を暴露してみました。ホシノさんは「え、え?!立ち、立ちション…?」とドン引きしていました。

小学三年生になり、現在の地元に引っ越してくる前。私は二俣川左近山団地に住んでいました。団地には私と同い年の子たち3人と、その子の兄弟たちとよく遊んでしました。公園で私たちが遊んでいる間、お互いの両親が仲良く話していることもよくあり、家族ぐるみで親交もありました。左近山第二小学校には小学校1年生から、2年生まで通いました。調べてみたら現在左近山第二小学校は近くにあった左近山第一小学校と合併し、現在左近山小学校として残っているようです。当時はポケットモンスタールビーサファイアが大流行していました。ゲームの中で、草むら、洞窟の穴の中に自分だけの秘密基地をつくることができました。だから私と同い年の子たちで、現実の世界でも自分たちだけの秘密基地がほしい、という話になりました。最初はマンションの敷地内の芝生と、マンションの1F部分の間に勝手に作って怒られ、追い出されました。次に目をつけたのは左近山第二小学校の近くにある草の中でした。外から中が丸見えでしたが、仕方なくそこを秘密基地にすることにしました。

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もう少し秘密基地っぽいけれど、イメージはこんな感じ

左近山第二小学校は少子化の影響で1クラスの人数が20人以下でした。なので情報が広まるのが早く、クラスの大体の子が私たちがそこを秘密基地として使っていることを知っていました。

ある日、私は下校中、突然トイレに行きたくなってしまいました。でも、周りにトイレはありません。どうしても我慢はできなそうです。仕方ない、秘密基地でしようと決意しました。クラスメイトの子に人が来ないか見てもらい、秘密基地の中で立ちションしました。そして、クラスメイトの子に立ちションしたことを黙っているよう口止めし、その日は帰宅しました。でも次の日学校に行くと、学年中に私が秘密基地でおしっこをしたことが広まっていました。口止めした子は、子どもですから、黙っていられる方がおかしいのです。というか、みんなの秘密基地で立ちションする奴が一番悪いに決まっています。自業自得だけど、恥ずかしい、と思いながらその日なんとかやりすごしたのでした。

ホシノさんにそう話しました。「誰かに見られなくて、よかったね」となぜか2回言われました。動揺しているようだったので、「どうしたの?」と聞くと、「女の子が立ちションしたなんて初めて聞いたから、驚いた」と言われました。

いい感じだった雰囲気を崩してしまったことに気づいた私は、さらに色仕掛けでホシノさんにアピールしようと思いました。ホシノさんの右腕に私の伸びた人差し指の爪を這わせてみました。すると「なんか、(君は)猫みたいだね」と言われました。ホシノさんの鳥肌があまりたっていないことに少し焦りを感じながら「ねえ、犬と猫、どっちが好き?」と聞きました。猫=私なのだから、ホシノさんは猫と答えるだろうと思いました。猫でしょ猫。猫っていって。心の中でリクエストしていると「犬、かな。昔おじいちゃんが飼っていた犬が、かわいかったから」と返ってきました。犬ーーーー!!!!!!( ゚Д゚)と私は衝撃を受けながら、確かに犬かわいいよね、となぜか少し納得していました。ホシノさんは、駆け引きとか苦手なんだ、と心の中で呟きました。

そこまで話したところでそろそろ帰ろう、という話になり、横浜駅に向かいました。帰るときも、ホシノさんに、「腕組んで帰っても大丈夫?」聞くと、「全然大丈夫」と言ってくれました。全然大丈夫って、なんだろう。と気になりましたが、腕を組んで、そのまま横浜駅まで歩きました。

全然大丈夫。その言葉に引っ掛かりを感じながら、横浜駅の改札で解散しました。

体調が悪いせいか、今日はときめきを感じませんでした。次、会うか迷うな、と少し悩んでしました。LINEは、なにも来ていませんでした。向こうがまた会いたいと思ってくれているなら、また遊ぼうかな、くらいの気持ちでした。すると、「ワクチン打ってくれてありがとう!次は新大久保紹介してよ!」とLINEが来ました。

ワクチン、打ってくれてありがとう。頭の中でその言葉が何度もこだましました。体調の悪い私が、一番言われたい言葉でした。しかも、次は新大久保で遊んでくれるんだ。向こうから来てくれるなんて、ありがたいな、と思いました。体調の悪さは一瞬で吹き飛び、目を輝かせながら私は手帳を開いたのでした。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

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