僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

駆け引きしたいけど、したくない【恋愛】

私はマッチングアプリで出会った27歳男性、Tさんと横浜デートを終え、その日はランチ、カフェで過ごして帰宅したのでした。


解散してからすぐ、「with」のメッセージが来ました。「写真通り可愛らしくて、実は緊張してたよ!コロナ明けたらまた会おうね」とのことでした。

コロナが明けたら。それって、何年後なんだろう。
いつ会えるか分からない状態でのまた会おうって、一応社交辞令的にまた会おうと言っておこう、ってことかな。私だけがTさんのことを良いと思っているんだろうか、とモヤモヤしていました。

モヤモヤしながらも、「コロナが明けなくてもまた会いたいな」と返信しました。
「コロナ明けたらは現実的じゃなかったよね。緊急事態宣言明けたらのほうが現実的だったかな?」と返信してきました。さらに、「(コロナが気になるなら)通話にする?」と送った後は、しばらく返信がありませんでした。


外見を気に入ったけれど、緊急事態宣言が明けたら会いたい。
Tさんが私のことを良いと思ってくれているのか、分からなくなっていました。

家に帰った後、部屋の明かりを消し、遮光カーテンを閉じて布団に横になった状態で、Tさんがどんな気持ちでコロナが明けたら会おうと言ったのか想像を巡らせていました

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次第に心が、曇り始めていた

考えれば考えるほど、コロナが明けたら、という言葉が私に重くのしかかってきました。「信頼関係を築いてから、恋愛したいタイプだ」とデート中に言っていたのも思い出しました。Tさんは現段階で私のことをよく思ってくれてないんじゃないか。そんな気がし始めていました。そう思ったとたん私の目頭は熱くなり、気づけば一筋の涙が頬をつたっていました

Tさんは私のことを良いと思っていないのに、私は「コロナが明けなくても会いたい」と好意がばれてしまうようなことを言ってしまったのです。そう送ってしまった今、後悔と恥ずかしさに苛まれていました。暗くジメジメした部屋の中で、自分がキノコのように今後日の光を感じることのない存在になりたいと感じていました。

少し泣いた後、ムクリと起き上がり、電子レンジの前に立ちました。
レンジのドアに写った死にそうな顔を見ながら、自分の考えをまとめることにしました。

うまくいっていない。だけど、そう感じるときは、むしろチャンスだ。本当にそうなら、うまくいかないと思うことすらできないはず。好きな人がいなかったら、相手が自分に好意を抱いているかなんて、考えもしないよね。そもそも、うまくいっていない、と感じるのは「今まではうまくいっていた」ということに他ならないし。今までうまくいっていた。じゃあ、これからは?これからは、うまくいく可能性もあるし、いかない可能性もある。今がうまくいかないからといって、今後もうまくいかないとは限らない。結局、自分の努力次第なのかもしれない。

じゃあ、今後どう形勢逆転していけばいいんだろう。すると、昔Tinderをしていた頃の駆け引きばかりしていた自分が顔を出し始めました。積極的にボディータッチとかすればいいのかな。もう好意があるようなことを言ってしまったし、メッセージでもっと好意を匂わせるような発言をした方が良いのかな。そう、獲物を捕らえるときみたいに、罠をたくさん仕掛けて、あとははまるのを待つだけ…。

獲物。Tさんをそう捉えてしまった瞬間、Tさんの少年のようなピュアな笑顔を思い出しました。いや、Tさんは獲物っていうにはちょっとかわいいが過ぎる。罠なんかかけて苦しめたくない…(自分が言ったんだろ)。と無駄に母性の溢れた私も顔を出し始めました。


駆け引きしたい気持ちと、Tさんを困らせたくない気持ちの間で揺れ動いていました。気づけば2Lのいろはすを抱きしめ、天井をトコトコ歩くクモを眺めながら、(二重の意味で)どうしよう…と呟いていました。

そうこうしているうちに帰宅してからあっという間に1時間が経過していました。
ピロリン。携帯の通知音が鳴りました。Tさんからのメッセージでした。

したら(通話じゃなくて)会うのでいいよ!」とのことでした。

会うのでいい、ね。会いたいとは違うのかな。と一瞬モヤつきました。
でもそんなモヤモヤした気持ちは一瞬で吹き飛び、またTさんに会えるのが嬉しいという気持ちでいっぱいになりました。
さっきまでキノコになりたいと思っていたのに、いつの間にかiTunes Musicをかけ、鼻歌を歌っていました。

私は、やっぱり、行動あるのみだよね、と呟いて、浴室のドアを開けたのでした。


画像は、下記からお借りしました。

https://emotion-picture.tokyo/archives/207


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