僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

Tさんの、声と話し方にときめいてしまった話【横浜雨の日デート②】

私はマッチングアプリで出会った27歳男性、Tさんと横浜でデートをする約束をし、当日なんとかして待ち合わせ場所の横浜駅南改札にたどり着いたのでした。

Tさんとのマッチ後~デートに至るまでの詳しい経緯はこちらからどうぞ。 

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待ち合わせ場所で少し待っていると、Tさんらしき人が現れました。
そして私達は合流したのでした。

Tさんは、私の想像よりもスリムな体型をしていました。ビデオ通話で、腕の辺りがかなり太く見えましたが、実際に会ってみると普通の太さでした。カメラの角度的に太く見えただけかもしれません。さらにTさんの服装は、メッセージで教えてくれた通り、紺のポロシャツに黒のスラックスを履いていました。そしてそれを見て私はラフだけど清潔感があるな、と思ったのでした。私がじっと観察していると、Tさんが「遅れてごめんなさい」と話しかけてきました。
Tさんの声は、通話で聞いたよりも少し高く、そのときは「塾によくいる早口で声高めの先生」という印象を受けたのでした。

私はいざ会うと、何を話して良いのか分からなくなってしまっていました。Tさんも同じだったのでしょう、通話のときよりもぎこちない雑談をしながら、私達はイタリアンのお店へ向かったのでした。

そのお店は、横浜駅付近の、私が入ったことのないお店でした。
Tさんは特にお店の予約はしていなかったようです。でも、コロナウイルス感染者数が急増した関係で、お店はかなり空いており、すんなりと入ることができました。

店に入るなり、折り畳み傘を入れる用に普通の大きい傘を入れる傘袋を店員さんから渡されました。私は折り畳み傘がうまく入らず苦戦し、トロい女だと思われたらどうしよう、と焦っていました。ちらりと右隣りにいたTさんの様子を見ると、Tさんもあまり傘袋を使わないのか、同じように慣れていなさそうな手つきで折り畳み傘を入れていました。それを見て、緊張しているのは私だけじゃないのかも、となぜかほっとしていました。

そして、私達は4人用のテーブルに向かい合わせになって座りました。
雑談をして、水が出されるのを少し待っていました。
テーブルの向かいから聞こえてくる声は、さっき駅のホームで聞いた声よりも少し低く、透き通っているような気がしました。まさに、アニメで出てくるクールなのにツンデレ系のイケメンキャラの声に似ていました。でも声優さんよりも、アニメ声でない、自然な感じです。そして、駅では「塾講にいる早口で声高めの先生」という印象を抱いたのですが、Tさんの話し方はゆっくりで、品があり、小さい子に話しかけるような優しいトーンでした。声と話し方いいなーと思いながら、Tさんの印象を「エレガントな塾講師」に勝手に一人で訂正していました。

そんなことを考えているうちに、水が出され、Tさんがメニューを広げてくれました。私はそれを見ながら「何頼むー?」と聞いてみました。

すると、Tさんは、パスタとピザが選べるよ、と教えてくれました。私が「ペペロンチーノ好きなんだよね」と話すと「好みカードに登録してあったよね。ちゃんと見てるよ。」と言ってくれました。


ちゃんと見てくれたんだー。Tさんもペペロンチーノ好きの好みカードを登録していたよね、私もちゃんと確認してきたよ、と本当は言いかけました。でも少し照れくさくなってしまったので、「じゃあ、私ペペロンチーノ頼む!」とだけ言ったのでした。

勢いよく決めた私にTさんは笑いながら「分かった。したらどうしよう…」と少し考え込んでから、恥ずかしそうに「せっかくだから、2品頼んでシェア、したいな?」と言いました。
そのシェアしたいな、の部分だけ、普通に話しているときよりも少し甘えるような口調だったので、私は不覚にもときめいてしまいました


私はときめいてしまったのを隠すかのように、「うん、いいよー。」と極めて普通のトーンで返しました。
パスタを頼むことは決まったので、Tさんはシェアするならもう一品はピザがいいよね、と言いながらピザのメニューを眺めていました。いろんな種類のピザがある中で、「こういうときは安定のマルゲリータを頼んじゃうんだよね」とTさんは言いました。私も最初は冒険せず、そのお店で一番メジャーそうな料理を頼んでしまうのです。なので「めっちゃ分かる~」と返したのでした。

そして、ペペロンチーノ、マルゲリータピザを注文し、2人で半分ずつ分けて食べることにしました。

料理が来るまで、Tさんは前職の塾講師の頃の話をしてくれました。
現在は転職し、違う仕事をしているのですが、塾講師だったときに話をしているTさんは、どう見ても学校の先生にしか見えませんでした。
そして、Tさんは親も教員で、塾講師として先生らしい振舞いを身に着けなければと思っていたことや、今も横浜周辺で教え子にあったらどうしよう、と思っていることを教えてくれました。

だから、話し方が上品なんだなあ、と私は納得しながら聞いていました。
そこまで考えて、私はあることに気が付きました。

その話を聞いているうちに、私はまた、バチェロレッテジャパンの話を思い出しました。前回のFさんのデートの記事でも書いたのですが、私はバチェロレッテジャパン(アマゾンプライム独占配信の、女性が沢山の候補男性の中から一人の男性を選ぶ恋愛リアリティショー)で、候補男性の一人である黄皓(こうこう)が、お酒に酔いながらバチェロレッテ福田萌子に対して優しいトーンで「うん」と相槌をうったシーンが大好きなのです。

Tさんは、黄皓があのときしていた優しいトーンでずっと話しているのです。
つまり、Tさんは自然に、あのときの黄皓の「うん」を大量生産しているということです。

さらに、Tさんの話し方は、私がかつて大好きだったシチュエーションCD「帝國スタア 不二(CV.木村良平)」にも少し似ているように感じました。

皆さん、ついてきてますか?きっと、マイナーすぎて誰にも伝わっていないと薄々気づいているのですが、もう少し書かせてください。

不二は、「感情を失った少年」という設定で、終始敬語で、とても丁寧な話し方をします。あらすじは、訳あって「帝國劇場」を譲り受けたオーナー(女性、聞き手)に親によって感情を失った不二が出会い、次第にオーナーに恋心が芽生えて感情を取り戻していくという話です。涙なしには聞くことのできない、私の中では最も脚本、そして木村良平の演技が素晴らしい作品です。最初に感情を失っていた不二と、最後の感情を取り戻した不二の話し方が全然違っていて、木村良平の演技力に感銘を受けた作品でもあります。それに加え、最初から最後まで不二の話し方がとても丁寧で、聞いているだけで幸せでした。

私は、Tさんの話を聞きながら、Tさんの声、話し方にずっとときめいていました。

そう、完全にTさんに惹かれてしまっていたのです。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

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