5,6回目のデートを終えて、レートが下がって実は落ち込んでいました。
散々落ち込んで泣いた結果、レートの数値に関係なく、自分が好きでいられる自分でいることが一番大事だという結論に至りました。
バチェラーレートを確認したのは会社のトイレの中でした。
レートの画面を開いた瞬間、数値ががくっと下がってしまい、パニックに陥りました。
改善点を見ても気が動転して何が書いてあるのか分かりません。
どうしよう、どうしよう。
心に膿が溜まったまま仕事を終え、駅に着いて電車に乗りました。
会社から出れば、私はただの26歳の女性です。
就業時間から解放され、プライベートの時間が始まった。
そう思った瞬間、緊張の糸が切れたのか、電車の中で泣いていました。
誰がどんな意図で書いたのか分からない言葉。
そこにはメイクも似合ってないし、落ち着きがないし、スタイルも最悪だと書かれていました。きっと会った瞬間から「こいつはない」と思われていた。
仕方なく1時間話しただけで、本当は嫌で嫌でたまらなかったのかもしれない。
愛想よく話し、家に帰った後「あの女は俺には釣り合わない。二度とマッチさせるな」と真顔で書きこんだのでしょう。
そんなに嫌な思いをさせていたなんて。どうしよう。
容姿が優れていないとこんな目に遭うんだ。
かわいくもない、品がない女は生きている価値がないのだろうか。
じゃあ、私はやっぱり生きていても何の意味がないのだろうか。
目の前が真っ暗になりながらも、家に到着しました。
家に着いても、ずっと泣いていました。
レポートの通り、上品で、落ち着きがあり、スタイルが良く、上手に自分のことを話せる女性。あらゆる男性を喜ばせることのできる女性。
そうなりたいのだろうか。そうなってレートが上がったところで、だから何なの?
最終的に彼氏ができなければ意味がない。
否定ばかりしてくる人と結ばれても、幸せになれるはずがない。
レートは、あくまで今まで会ってきた人がつけた数値でしかない。
評価した人がどんな価値観を持っていて、どんな基準でつけたものかも分からない。
本当にそんなもので、人間の価値が決まるのだろうか。
だけど、レートが低い状態だと紹介精度が下がってしまう。
どうしたら良いのだろう。
そんなとき、部屋に転がっていた本が目に留まりました。
「13歳からのアート思考」。
ずっと書評を書こうと思っているのに、そのままになっていました。
書評、作らなきゃなあ。
そう思いながらパラパラめくっていると、ある一節が目に留まりました。
誰かに頼まれた花ばかりをつくってはいないか?
「探求」の根を伸ばすことを途中で諦めていないか?
自分の内側にあったはずの「興味のタネ」を放置していないか?
この本では、「アート思考」とは自分自身のものの見方で、自分なりの考え方を育てていくことだと書かれています。
度々「アート思考」は花に例えられています。
自分の中に眠る興味のタネを育て、最終的に花を咲かせます。この花の部分が美術で言うところの「芸術作品」です。作品は芸術家たちが日々興味のタネを見つけ、育て続けた結果でしかありません。その作品が生まれるまでに、探求の根を伸ばし、興味のタネを育てる過程があるのです。目には見えないけれど自分自身の表現を追い求め、深めていくのにかなりの時間が費やされているのです。
つまり、このレートだけに従って生きるのは、自分自身の興味のタネを育てることには繋がりません。レートのコメントは他人の意見でしかないからです。
他人の意見の中には、他人の興味のタネしか入っていません。
さらに、今回はコメントなので具体的に言語化されてしまっており、そのまま受け入れて取り組んでも、「誰かに頼まれた花」しか生まれません。
確かに客観的な意見は大切です。
でも。
体型が★1.5でも、日々少しづつ筋トレしている自分が好きです。
確かにもっとストイックに自分を追い詰めて鍛えている方もいると思います。
そりゃ、ボディービルダーに比べたら筋肉ないよ。
それでも、昔よりは痩せました。
学生時代、太っていた自分がずっとコンプレックスでした。
さらに自己肯定感が今より低く、22歳の就職活動中は「自分は駄目な人間なんだ」と毎日言っていました。初めてできた彼氏のIさんに、いつも「どうしてこんなブスな自分と付き合ってくれているのか分からない。」と会う度に言っていました。
それが、筋トレを始めてから、驚くくらいポジティブになりました。
太りやすい代わりに、肉が落ちやすいタイプだったようです。
さらに、思っていたよりもコツコツ日々取り組むのが得意だったのです。
食事管理と筋トレを少し続けただけで、コンプレックスだったお腹周りの肉が引き締まってきました。
運動は苦手だと思っていたのに。
お腹が初めてへこんだ。何をやってももう痩せないと思ったのに。
勉強も駄目。運動も駄目。性格も暗く、親から取柄がなにもないと言われてきた。
そんな私でも、やればできるんだ。
そう思えてから、前より段々と内面も明るくなりました。
最近はさらに有酸素運動を取り入れたり、二の腕やお尻など、鍛える部位を増やしてみたり、以前よりも進化しています。モデルみたいに綺麗じゃなくても、毎日コツコツ取り組む自分が好きです。
だから、男性に合わせて体型を変えるのは、やっぱり嫌だ。
一生★1.5で良いから、今の体型を維持したい。
あと、振る舞い★1.5でしたが、落ち着きがないってなに?
落ち着いてるからなんなの??落ち着いていると100億円貰えるの?
カフェが使えなかったとき、臨機応変に探そうと思えた自分が好きでした。
起きてしまったトラブルを解決しようと積極的に動けた自分が好きでした。
また昔の話になってしまいますが、3年前元カレSさんと付き合っていたとき、予約していた映画がチケットの買い間違えで見れなかったことがありました。
その際、Sさんが代案を出してくれ、他の場所で映画を観ることになりました。
そのほかにもご飯を食べるお店を決めたり、行く場所を決めたりしていたのは基本Sさんでした。
何も良い案が浮かんでこず、自分の意思が全くない人間でした。
そんな不甲斐ない自分がずっと嫌でした。
そんな自分が嫌だから、考えて代案を出そうと思ったのです。
レートの高い男性からしたら、代案を出せて、落ち着きがあって、自分のためにいつも綺麗でいてくれて、知的で聡明なのは当たり前なのかもしれません。
でもレベルの低い私からしたら、当たり前ではないのです。
というか、落ち着いている女性らしい女性を私は目指せない。
なぜなら、エネルギッシュな自分が好きだからです。
だから、矢継ぎ早になってしまったけれど相手の事を知ろうと思い、たくさん質問したのです。
上記同様、学生時代から大人しく、元気がない自分がコンプレックスでした。
明るく元気な運動部の子たちが、いつも輝いて見えました。さらに、元カレSさんもエネルギーに満ち溢れた人で、そんなところに好感を持っていました。
物凄く暗かった私からしたら、どちらも羨ましいと思っていたのです。
だから、女性らしく、大人しくするのは無理。
落ち着きがなくても好きな自分でいる方が断然良いよ。
悪いところって、人に言われても案外受け入れられないものですね。
振る舞い、話し方に関しては話している姿を動画に撮って、客観的に見た上で改善しないと難しいかもなあ。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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そして明日もデートです!
— ももこ (@hjkt0402) 2021年10月21日
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