僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

【大失恋】3年前マッチングアプリで出会った俺様男を未だに忘れられない話6(失意のバンジージャンプ、そして反省)

この記事は、【大失恋】3年前マッチングアプリで出会った俺様男を未だに忘れられない話5の続きです。過去に記事はこちらからどうぞ。

 

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Sさんと別れ、私は精神を病み、メンタルクリニックに何回か行きました。

辛いときはもらった薬を飲んでいました。薬を飲むと、頭はぼーっとするのですが、効いている間はSさんのことも、自己否定することもありませんでした。

 

それでも、私は死にたいと思っていました。「でも、死ぬのは良くない。一回死にそうな目に遭えば、もう二度と死にたいと思えなくなるかもしれない。」と思い、ずっとやってみたかったバンジージャンプをしに行こうと思いました(でも少し、運が良ければ死ねるかもしれないと期待していました)。

 

ネットで調べた結果、茨城県にある竜神大吊橋が、日本で一番の高さを誇るバンジージャンプ場でした。早速予約をし、飛びにいくことにしました。料金は飛ぶだけで17,000円です。結構いい値段しますよね(笑)。私は下記のサイトから予約しました。

www.asoview.com

 

気が狂った私は、地元から水戸まで電車で向かい、そこからレンタカーを借りて竜神大吊橋まで向かいました。確か車は片道1時間くらい運転しました。私はペーパードライバーだったので、普通に考えたら知らないところを一人で運転するなんて超危ないです。あの時は本当にどうかしていたとしか思えません(笑)。

 

なんとか無事に竜神大吊橋に着きました。周りは小さなレストラン、お土産屋さんが少しあるくらいで、他はなにもありませんでした。当日、写真を撮ってもらいたければ追加でお金を払えば撮ってもらえるとのことでした。写真をDVDに保存したものが貰え、撮った当日スマホにも送って貰えるというので、追加料金を払って撮ってもらうことにしました。

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こんな感じの橋から飛びます

 

準備が終わるまでイスで待ってから、早速飛びに行きました。

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早速会場入り

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みなさんが思っているより全然高いです。怖くて足がすくんでます

今でもここに立った時の光景は忘れられません。下は湖になっているので、死にはしないだろうと頭では理解できたのですが、私の本能が、「危険だ、飛ぶのはやめておくんだ」と訴えかけてきました。このとき、Sさんのことなんて考える余裕なんてありませんでした。今は自分の命が最優先です。別れたSさんへの思いなんて、もうどうでもいい、とにかく死にたくないという一心でした。飛ぶのを躊躇している間、どうして私はこんな目に遭っているんだ、死ぬなら代わりにSさんが死ねばいいと少し頭によぎったくらいです。(Sさんとばっちりくらってる)。あまりの高さに、足がすくんでしまい、15分くらい怖くて飛べませんでした。私は怖い、無理だ、でも飛びたいと叫びまくり、係りの人は困惑していました。なんて迷惑な客なのでしょう。係り員の方々、あのときは本当にごめんなさい。最終的に係りのおじさんに勇気をもらい、やっと足を踏み出すことができました。

 

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おじさん、本当にありがとう

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飛んだー!

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なんとなくでも高さが伝わりますように

最初に落ちるときは本当に怖いです。ジェットコースター以上に、臓器がふわっと浮くような感覚がしたのと同時に、湖の水面がすごい速度で私に近づいてきました。確かに、日常では味わうことのできないスリリングな経験でした。一度落ちきると、落ちた時の反動でロープが上に上がり、もう一度落ちます。でもそのときは、最初に落ちた時よりも怖くなく、とても楽しかったです。

 

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ほら見てください、この楽しそうな表情

そして無事に、体験終了。結果、飛び込むときは怖かったけれど、実際飛んでみたら結構楽しかったです。たまに飛ぶ前のあの光景がたまにフラッシュバックしてくるので、若干トラウマになっているところはありますが(笑)。

 

私は、飛ぶ前、本当に命の危険を感じました。自分が死ぬかもしれないと思ったら、Sさんへの思いなんて一瞬で頭から飛んでいきました。私は、別れたSさんより、自分の命の方が大事であると思えたのです。私は、Sさんを大事な存在だと思い込んでいただけで、実際はそうではないのかもしれない、と気づきました。それに気づけたからなのか、その後から私の精神状態は少しずつ回復していき、次第に薬を飲む頻度も減っていきました。このとき、既に7月になっており、Sさんと別れてもう一年が経とうとしていました。時間とともにSさんへの思いも薄れていっていたのかもしれません。

 

そして9月に入り、私は韓流ドラマにはまりました。久しぶりに、趣味を見つけることができたのです。それから、休みの日はドラマを観るようになったので、Sさんのことを考える頻度は少なくなっていきました。内容が面白いのはもちろんですが、韓流ドラマは一途に女性を想う男性の役や、現実を忘れそうになってしまうくらい素敵な俳優さん達が沢山いました。そんな素敵な男性たちにときめくことができる私は、またいつかどこかで誰かを好きになれるかもしれない、と思わせてくれました。また、女性ヒロインも私のように彼氏ができない、お金もない、そんな中で悩みながら生きていて、とても共感できました。全く同じ悩みを抱えている私も自分自身の人生の、主人公なのだと思わせてくれました。

ドラマには韓国の文化や、韓国の商品などが出てくるので、韓国という国自体を以前より身近に感じるようになりました。韓国語で書かれた、日本語訳された本を読んでみたり、ドラマで出てきたチキンを買いに行ってみたり、食べたことのない韓国料理に挑戦してみたり、K-POPを聞いてみたりと、行動の幅が広がるようになりました。

 

今思うと、もしSさんに振られていなかったら、韓流ドラマにはまることもなかったかもしれないし、typsisの子に不動産投資の勧誘をされることもなく、過去記事のAmwayの勧誘に乗せられていたかもしれないし、職場の同期と親しくなることもなかったし、高校の同級生と神戸、函館、博多、下呂阿智村、軽井沢へ旅行に行くこともなかったかもしれないし、私がSさんに夢中になるあまり、同級生と疎遠になっていた可能性もあります。旅行は基本仕事が落ち着いていた私が企画、手配していました。行きたいと思っているうちに行く、やりたいことをやりたいと思っているうちに実行に移すことの楽しさをSさんから教わったので、学生時代より旅行の手配、企画を嫌だと思わなくなっていたというのもあります。もちろんバンジージャンプを飛びに行くこともなかったでしょう。私はSさんと別れ、Sさんを失いました。でもそれだけではありませんでした。Sさんと引き換えに、友人と気兼ねなく過ごせる時間、面白い体験を手に入れたのかもしれません。

 

そして、別れ際Sさんが言っていた、「生産性」についても書きたいと思います。

ビジネスで生産性、効率化を考えるのは分かります。会社的には少ない人権費で成果が出れば、利益も増えるし、経営者は万々歳でしょう。要するに、得しますからね。

でも、私は、人間関係にも「生産性」を求めようとは思えませんでした。だって、この人と一緒にいたら、自分が得するのか、損するのか考えながら友人関係を築くかもしくは続けていくか判断するってことですよね。仕事の関係ならまだ理解はできますが、プライベートの友人関係、大事な恋人をそんな基準で判断するのは、損得の計算が苦手な私には能力的にも、気持ち的にも無理そうです。というか、そんなのいちいち考えてたら疲れそうだし、めんどくさくないですか?未来なんて誰にも分からないんだから、今後付き合っていって、得するか損するかなんて判断できなくないですか?単純に、好きだから、友達だから、良くしたい、力になりたいって思うのは駄目なんでしょうか?こんなめんどくさがりだから、友達少ないのかもしれません。

 

Sさんに振られ、傷心中の私を会社の同期、高校の同級生は、ただ、一緒にいてくれて、話をじっと聞いてくれました。傷心中で気が狂った私は繰り返し同じ話をしていたし(散々話した後この記事まで書いてるし)、というか友人達はきっとSさんじゃないから解決のしようもないと思っていたでしょう。完全に時間を無駄にされ損得でいったら絶対損してます。でもそれでも、誰一人絶縁しようなんて言ってくる人はいませんでした。みんな、友達だから話を聞いてくれて、そばにいてくれたんだと思っています。私も、友達が同じ状況に陥って、悩んでたら逆に絶縁なんて考えられないですよ。そんな大変な状況なら、寧ろ頼ってよ、ご飯行こうよって言ってしまいそうです。私は、恋人にも同じように、解決できなくても、辛いとき、「ただそばにいてくれる」人を望んでいるのだと、やっと気づいたのでした。

 

もしかしたらSさんは私と別れられるならなんでもいいと思って「生産性がない」と言ったのかもしれませんし。私と一緒にいてもつまらないから別れよう、というのが本心だったんじゃないかと今は思います。

 

まあ、本当に生産性がない、という理由だったとしても、いろんな考えがあって良いと思います。私もこんなことを言っておきながらマッチングアプリでやり取りした人で、この人と一緒に居てもなんだか退屈だから、お断りしよう、と思った経験がありますし、人のことを言えた立場ではないのかもしれません。面白い人と居続け、刺激を受けたいのであれば私との関係は、確かに無駄かもしれません。

 

 

いろんな所に遊びに連れて行ってくれ、やりたいときにやりたいことをやりきることの楽しさ、同年代でこんなに楽しく仕事している人がいると教えてくれたSさんには感謝しています。また、Sさんとの別れによって得られたものや、体験もたくさんあるし、なにより、友達って、本当にありがたい存在なのだと思えました。あのとき支えてくれた友人達には感謝してもしきれないです。今の私があるのは、間違いなくあの時話を聞いてくれた友人達のおかげです。

さらに、Sさんとの別れ際の「生産性」という言葉から、私が恋人、人間関係においてとても大事にしている価値観にも気づくことができました。全部総括すると、辛いことも多かったけれど、Sさんに出会えてよかったと思っています。

 

マッチングアプリで一から関係を築くのって、私にとってはかなり大変な努力をし続けないと難しいことなんですよね。相当結婚したいという気持ちが強いのであればその努力もできるのかもしれませんが。

 

そんな努力して、やっと結婚した挙句嫁入り、出産、子育て、両親の介護ですか…。先が思いやられるのは私だけなのでしょうか。