僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

【大失恋】3年前マッチングアプリで出会った俺様男を未だに忘れられない話3

この話は、【大失恋】3年前マッチングアプリで出会った俺様男を未だに忘れられない話2の続きです。過去の記事はこちらからどうぞ。

 

momokoara0402.hatenablog.com

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代官山デートで、私はSさんに告白されました。

 

綺麗に包まれた薔薇の花束を持ったSさんに、「君とは価値観が合うし、何とかで、かんとか(緊張していたのでこの辺りは忘れてしまった…)だから、君が好きです。付き合ってください。」と言われました。薔薇を持っているなんて、そのときまで全く気が付きませんでした。Sさんは大きめのトートバッグを持っていたので、その中にこっそり入れていたみたいです。今思うと、バチェラーをイメージして薔薇を買ってきてくれたのだと思います(バチェラーはたくさんの候補者から好きな女性を選び、選んだ女性に薔薇を渡していく恋愛リアリティショー)。

 

私は、これが夢なのか、現実なのか分かりませんでした。それほどまでに、Sさんは私を好きだなんて、信じられなかったのです。

ベンチは薄暗く、建物についた電飾の明かりで辛うじてSさんの顔が見えるくらいでした。控えめなライトアップの光がわずかに差し込む中、この代官山という素敵な場所で、目の前には私を好きだと言ってくれたSさん、その手の中には大好きなSさんが私のために買ってくれた薔薇が握られています。そのときの光景は、Sさんと別れて3年経つ今でも、絶対死ぬ前に思い出したい、そして死ぬ前に頭の中に走馬灯のように駆け巡るであろう、私の生きてきた26年間の人生の中で最高に美しい瞬間の一つです。

 

でも、嬉しい気持ちになったのも束の間でした。私は、彼氏がいる状態でSさんに会っていたため、罪悪感が湧き上がってきました。こんな不誠実な私に、Sさんは、薔薇まで用意して、あんなに緊張しながらも告白してくれたのです。私は、自分がしてしまった過ちにそのときやっと気がついたのでした。

 

とりあえず、Sさんは私の返事を待っています。すぐに今付き合っている彼氏を取るか、Sさんにするか決めなければいけません。でも、決めるのにそこまで時間は必要ありませんでした。既に今の彼氏を差し置いて、Sさんと遊んでいる時点で、答えは決まっているではありませんか。私は、今の彼氏と別れ、Sさんと付き合うことに決めました。私はSさんに、「お願いします」というような返事をしました。

 

私の返事を聞いたSさんは安堵した表情で、「よかったー。」と言いました。さすがSさんでも、かなり緊張していたようです。代官山へ来る途中、Sさんが歯切れの悪い犬の会話をしたのは、今日告白をしなければ思い、緊張していたからだったのです。

 

告白も済み、とりあえず駅へ向かう流れになりました。駅へ向かう途中、もう一つベンチがあり、Sさんがやっぱりもう少し話してから帰りたい、と言うのでそこに座って少し話すことにしました(Sさんは本当に考えがコロコロ変わる人なのです)。そこでなんだか良い雰囲気だったからなのか、Sさんは「キスしてもいい?」と聞いてきました。

 

今思うと、いや、告白からキスまでが短かすぎないか…?と思ってしまいますが、まあ、そのときはもう私もSさんの彼女になれたのが嬉しすぎたので、、しました。書いてて本当に恥ずかしいです。私は何を書いてるんだろう。

 そのあと、良い雰囲気のまま駅まで着き、名残惜しさを感じながら帰りました。

 

次は、Sさんはアウトレットに一緒い買い物に行こうと誘ってくれました。この日は本当に、楽しいデートでした。Sさんは、車を借り、東京から私の地元の駅まで迎えに来てくれました。この日が記念すべき彼氏と初のドライブデートでした。Sさんは、運転しながら自分は哲学を大学で専攻していたので哲学、キリスト教、仏教のような教え?にとても関心を持っているようでした。Sさんの話は難しく、頭より感覚派の私にはよく分かりませんでした(頭悪いって辛い)。まあとりあえず私が理解できたところをかみ砕いて説明すると、アドラー心理学とか、仏教はたまに自己啓発本とかで扱われていますし、そういう意味で自分の成長に繋がる、勉強になる部分があるという話だったと思います。

また、津波が来やすいところや、もともと谷だったところは洪水等起こりやすいため、家を買ったり不動産投資するときは気を付けたほうがいいよ、とも言っていました。いや、Sさんどんな話してんの(笑)。

運転中、Sさんは制限速度を超えたり、カーブでもスピードを落とさず曲がっていました。私が怖いからスピード出さないで、と言うと、「俺はスリル求めて生きているから(いいんだ)。」と返されました。いや、どういうこと(笑)。そのときも頭おかしいと思ったので、「あんたおかしい(面白い)よ~(笑)。」と言うと、ドヤ顔していました。一応、おかしい=面白いというニュアンスで通じてはいたみたいです。

 

途中、サービスエリアに車を止めてご飯を食べました。

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この日は、曇っていた

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あさりラーメンらしきもの。もっと他のもの食べればよかった


 

そんなこんなでアウトレットに到着しました。

アウトレットでは、主にSさんが私の服を選びたいということだったので、女性ものの服を一緒に見て回りました。Sさんは、どうしても私の服を選びたかったそうです。私はそれに気づかず、試着後Sさんに見せずに買ったら、Sさんは怒って拗ねてしまいました。いや、男性って買い物とかついていくのめんどくさがるイメージしかなかったから、早く決めた方が良いかと思ったのだけど、まさか空回りするとは…。

 

次の店で、Sさんに服を選んで貰いました。流石選びたいというだけあって、Sさんの選んだ服は大人っぽくて可愛かったです。Sさんに選んでもらった一式を買い、今度はSさんの服を買うことになりました。でも、Sさんはとにかく私の服を選びたいらしく、「僕のはいいから。これとこれ!」といって数秒で服を手に取り、速攻試着し、(一応私も選びました。センスないけど…)計10分くらいで自分の服を選んで買ってしまいました。いくらなんでもそんなに急がなくていいのにね。Sさんは、毎日仕事着でないと落ち着かないんだと言い、いつもちょっとカジュアル目なシャツに、スラックスを履いていました。でも試着のときは、そんなSさんの普段着姿が見れたので、なんだかんだでSさんの服を選ぶのも楽しかったです。

 

全ての買い物が終わり、ご飯を食べました。その際、お互いの結婚観について話がでました。Sさんは、子どもがほしいけれど、仕事もしたいと考えているようでした。その考え方だと、もし私が妻になったら、家事育児に専念するようになります。私はそれが嫌でした。というのも、私の父も同じように家事育児を母にほぼやらせていて、挙句の果てに自分で会社を立ち上げるために会社員を辞め、家を出て行ってしまった過去があるからです。Sさんも将来起業したいと考えており、父と同じような境遇の人でした。私は、いずれSさんもそうなる可能性が高い、と思ってしまい、Sさんの結婚観を否定してしまいました。

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険悪なムードになりながら食べていたネギトロ丼??みたいなもの

少し、険悪なムードになりましたが、しばらく過ごした後、この日は車でSさんが私の家まで送ってくれました。帰り際、車を降りる前、お互い名残惜しくて私の家の前でだらだら話をしました。Sさんが、「このままだとずっと話しちゃいそう。そろそろ解散しよう。」と言い出し、やっと解散しました。実家に帰るとき、いつも、このとき車を停めていた場所を通ります。その度に、今でもこのアウトレットでのデートのことを思い出してしまうのです。

 

 

でも、楽しかったのはここまででした。ここから、Sさんとはうまくいかなくなってしまうのです。

 

水族館、カフェ、映画館と、デートスポットを回りきってしまった私たちは、次どこに行くのかでもめ始めました。私は東京には詳しくないし、Sさんは私の地元には来たくないようでした。とにかく、最終的にSさんが東京ビッグサイトのイベントに行こうと決めてくれたのでした。

 

ただ、私は社会人一年目で、慣れない会社員生活に疲れていました。一年目だったので、6連勤が続いたり、苦手な仕事、繁忙期、新しい仕事などが重なってストレスを感じていました。やっと休みがきたと思うと、Sさんから次どこに行くか決めてほしいという内容のLINEも来るし、SさんからのLINEを返しまくり、次行くところを決めるためひたすらネットサーフィンしたり、Sさんのことを考えていたりしているとあっという間に休みは過ぎていき、それが慣れない環境に拍車をかけていました。

 

でもせっかくSさんがイベントに誘ってくれたし、頑張っていかなければと思い、なんとか休みを合わせていくことにしました。休日のビッグサイトは、人でごった返していました。全国のご当地グルメが集まるイベントでした。人込みの中で、自分たちが出店している店の中でどこの物が食べたいか決め、自分達で買い、人が多く座れないので立って食べるしかありませんでした。途中までは良かったのですが、後半は、気分が悪くなってしまい、Sさんに頼んで休ませてもらいました。Sさんは少し、面倒そうでした。

 

少し休んで大丈夫になったので、この日はそのまま解散したのだと思います。

 

さらに別日、SさんからLINEのやり取りをしていると、また次どこに行こうか、という話になりました。私はまたしても良い案を出せず、Sさんが決めてくれました(普通にご飯を食べるだけでは許されないのでしょうか…)。

 

Sさんと、伊勢丹の屋上の公園に来ました。来るまでの途中、君は本当は何が好きなんだとか、今この瞬間何を考えているのかわからない、教えてくれとしきりに言われました。私は、何も考えていなかったので、何も答えられませんでした(我ながらバカすぎる…)。でも、今考えても、好きなものが沢山なければいけない理由も、好きなものについて長々と話続けなければいけないこともないし、今この瞬間何を考えているのか、どうしてSさんにすべて報告しなければいけないのか分かりません(笑)。何を考えていようと、私の自由だし、伝えるか伝えないかも私の勝手です。

 

もう、私も限界でした。伊勢丹の屋上の喧騒も、疲れも、Sさんの会話にも。限界だし、もう何を話せばいいかわからない。でも、Sさんの機嫌が直るようにしなければいけない。私に残された切り札は、そう、アレでした。