僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

【大失恋】3年前マッチングアプリで出会った俺様男を未だに忘れられない話1

Amwayの件を散々書いたので、マッチングアプリに悪い印象を抱いた人もいるでしょう。ここで、逆にマッチングアプリをやっていてよかったと思える出会いについてお話します。

 

私は、3年前もマッチングアプリ「with」をやっており、そこでマッチした、同い年の男性(スリル求めて生きていたい、と言っていたのでSさんとします)と出会い、付き合いました。

 

私は、Sさんに告白される前、他の男性と付き合っていました。付き合っている男性に退屈し、アプリで他の出会いを探していたのです。今考えても私は最低です。

 

Sさんはベンチャー企業の営業職で、上昇志向が高いというか、いわゆる意識高い系の男性でした。いつか起業したいと話しており、おそらく私が知る中で一番血の気の多く野心がある、俺様タイプでした。今でもなぜSさんが私を良いと思ってくれたのか全く分からないのですが、Sさんは積極的にメッセージをくれ、出会うまでに至りました。

 

初めて出会ったのは、新宿駅付近の肉バルでした。お店はSさんが予約してくれました。その日は、確か雨が降っていたような気がします。Sさんはカウンター席を予約していたので、私たちは横並びに座りました。あのときも、腕が触れそうで緊張していました。確か、当時は今より仕事のことで悩んでいたので、仕事の話をしていました。

 

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横並びに座って食べていた肉

 Sさんも自分の仕事の話をしてくれました。全く違う環境で働いていたので、Sさんの話がとても面白かったのを覚えています。Sさんは、24時間365日働いていたいような、仕事が大好きな人でした。そんなSさんは、死にそうな顔をしながら普通の企業で働く会社員よりも、活き活きとし、私には輝いて見えたのです。そして、当時Amazonプライムで放送されていたバチェラーの話をし、かなり盛り上がりました。そしてあっという間に時間が過ぎ、とりあえずお店を出て、もう一杯お酒を飲んで帰ろうという流れになりました。帰り際にSさんの名刺を渡されました。Sさんはプライベートでも営業職が染みつきすぎている人でした(笑)。Sさんは新宿にとても詳しく、少し歩いたところのバーに案内してくれました。Sさんは、大好きなカクテルは「ホワイトレディ」だとしきりに言っていました。確か店員さんにもホワイトレディを作ってもらえるのか聞いていました。なんというか、そのホワイトレディへの情熱が凄すぎて、私はちょっと引いていました。初対面の人の前で相手が何を注文するのか聞く前に、そんな話を長々するなんて変わってるな、とそのときは思っただけでした。1杯しか頼まなかったのであっという間に時間は過ぎ、解散することになりました。名残惜しいなと思っていたらなんと…Sさんは、バーの帰り道、「腕組んで帰りたいな」と言ってきたのです。今考えてもSさんすごい勇気だな。私は困惑しましたが、酔っていたので良い気になっていたのもあり、今日出会ったばかりのSさんと、腕を組んで帰りました。彼氏がいたのに、付き合っていた彼氏と腕を組んだときよりも幸せでした。Sさんも嬉しいそうでした。その日はそれで解散しました。

 

確かLINEは毎日していました。私は少し疲れながらも返信していました。そして、次も新宿で会うことに決まりました。

 

次の場所もSさんが決めてくれました。

新宿でお昼を食べて、映画を観ようと誘ってくれました。お昼は、パンが有名なお店を紹介してくれて、そこでもカウンター席に横並びに座りました。私はラザニアを頼んだのは覚えているのですが、Sさんは何を頼んだのか忘れてしまいました。何かしら注文はしていたと思います。私はここで、うまく話せなかったのを覚えています。Sさんはそんな私を気にしていろいろ話しかけてきてくれていました。

というか、基本的にSさんは、今、私が何を考えているかを常に確認したがりました。当時の私は、今もですが緊張すると何か感じることがあっても、もやもやしたまま言葉にならないことが多々あり、Sさんに聞かれても、うまく答えられませんでした。

 

食べ終わり、Sさんと私は新宿をぶらぶらしました。Sさんは可愛いものが大好きな男性でした。自分はiPhoneケースもサマンサタバサのミントグリーンのケースを使い、会社のデスクにも可愛いぬいぐるみを置いているとそのとき教えてくれました。私は可愛いものが好きな男性が苦手なタイプではなかったので、別段男性として見れないとか、そういうことはなく、むしろ女性と同じような感覚を持っているSさんに親近感を覚えていました。

 

Sさんはアクセサリーを見るのも好きだったので、駅ビルのアクセサリー屋さんで、小さい飾りがついたネックレスを見ながら、これがかわいいねとかいろいろ話していました。最初は楽しかったのですが、私はアクセサリーにそこまでこだわりがなかったので、最後の方は聞き流していました。アクセサリー選ぶのって、結構疲れません?(笑)

 

映画の時間が来たので、映画を観に行く流れになりました。映画はSさんが予約してくれたのですが、うまくチケットが取れていないことが発覚しました。急遽池袋で同じ映画が観れそうだったので、池袋で再度チケットを取り、池袋で映画を観ることになりました。Sさんはかなり落ち込んでいましたが、Sさんが一生懸命私とのデートを成功させようと頑張ってくれていたと分かり、とても嬉しかったのを今でも覚えています。

 

私は、Sさんに元気を出してほしくて、「でも、(かつて池袋のアニメイトに通っていたので)久しぶりに池袋に行けるのも嬉しいよ!」とオタクチックな励まし方でSさんを元気づけようとしました。結果Sさんには全く効かず、うなだれていました(笑)。

 

映画は確か当時やっていた「アントマン2」を観たと思います。

まあ、どちらも熱狂的なマーベル好きでもないし、普通に面白かったね~と言いながらその日は、さらにサンシャイン水族館へ行き、最後に夜ご飯を食べて解散しました。すごいスケジュールですよね。この日は流石にくたくたでした。今思うと、Sさんは、映画のチケットを新宿で取れなかったので挽回しなければと思ってこの日はいろいろ連れて行ってくれたのかもしれません。

 

Sさんは、料理教室をやっているお母さんの影響で、かなり味覚が鋭いというか、舌が肥えている人でした。外食するにもきちんとしたものを食べたがることが多かったように思います。この日もどこに入るか散々悩んで、そのあたりにあった和食屋さんにようやく入った感じでした。さらに彼女が卵嫌いなのは無理、とか、自分が好きなものを食べて、美味しいと言ってくれる彼女が理想だと話しており自分と同じくらいの味覚を持った人がよいと考えているようでした。

 

それに対し、私は卵は食べれますが、かなりのバカ舌でした。無類のジャンクフード好きでしたし、豚肉と牛肉、鳥肉の違いすらよく分かっていない状態でした。Sさんのグルメ話が始まると、なんとかわかるフリをしてやり過ごしていました。

 

そう、Sさんは何に対しても、こうしたい、ああしたい、あれは好き、あれは嫌いだとか、好き嫌いとやりたいことがはっきりしている人でした。何に対しても好きか、嫌いかの二択しかなく、その中間の普通という感覚があまりない人で、さらに何かを曖昧にしておくのがすごく苦手な人だったのです。

 

それから、水族館、カフェと何回かデートを繰り返し、Sさんは代官山にデートに行こうと誘ってくれました。Sさんは考えたら即行動を起こすようなかなりアクティブな人だったので、あっという間に距離は縮まっていきました。

 

この時点で、私はSさんが好きだったのですが、彼氏とはまだ別れていませんでした。Sさんが好きだけれど、自分みたいな人間に、意識の高いSさんは釣り合うのだろうか、と不安に感じていたからです。当時はそう思っていましたが、今思ってみると、私は、Sさんとはなんだか価値観がずれていそうだと薄々感づいていたのだと思います。

 

私はSさんに合わせるのに少し疲れていました。Sさんはうまく自分の考えを伝えられない私を許してくれませんでした。常にLINEをし続け、会っているときは自分の気持ちをすべて言葉で表現しなければいけない。やりたいことが常にある自分でなければいけないし、何に対しても意欲的でなければいけないと思っていました。

そして、Sさんはかなり俺様系で勢いのある人だったので、嫌なことを嫌を言い出せなかったり、Sさんの言うことに取り敢えず従っておこうと思うあまり自分がどうしたいのかわからなくなったりしていました。Sさんといるときの私は、少し萎縮していました。

 

それでも、Sさんは私の好きな野心のあるタイプの男性でした。

少し怖くてもいつか慣れるかもしれない。そう信じて次のデートに向かいました。

 

ちなみに付き合っていた彼氏とは、Sさんと頻繫にデートするようになってからはほぼ会わなくなっていました。Sさんの相手で、それどころではないと思っていたからです(本当に私は最低です)。