爆笑不可避だったマッチングアプリ通話
私はマッチングアプリで出会った28歳男性、Mさんとマッチし、オンラインデートをする約束をしました。そして、ついにその日を迎えたのでした。
約束していたのは土曜でしたが、私は仕事でした。私は定時で退社し、オンラインデートは21時からだったので少し時間がありました。ワクチンの副作用なのか、頭が痛かったので仮眠をとることにしました。モデルナ社のワクチンを接種して2週間が経っていました。でも未だに頭痛は続いていました。この日も食後に頭痛薬を飲みましたが、通話する夜には既に効果が切れてしまっていたようでした。もの凄い速さで布団を敷き、部屋を暗くしました。
そして、YouTubeアプリを開き、Shili TVのヘアスパ動画を再生しました。
このShili TVは、中国のマッサージ店の施術をアップしているチャンネルです。
私がハマっていたヘッドマッサージ動画は、シャンプーをした後、薬草でつくられた熱い液体をつけた櫛で頭をマッサージしたり、熱い液に浸した布で頭をマッサージしている施術が映っている動画です。寝る前に見ると癒されるのでおすすめです。
リンク貼っておきますね。
そして安らかに眠り、気づけば20時半になっていました。いつもの如く慌てながら着替え、化粧をしました。時間がなかったため髪のセットは諦めました。身体にだるさを感じながらも準備していると、開始時間まであと5分しかありませんでした。よく考えてみたら、まだ机のセットをしていませんでした。パソコンが置いてある机を動かさなければ部屋干ししている洗濯物が丸見えになってしまいます。
遅刻が駄目なのは分かってる。でも下着も干してあるし、
開始時間に遅れてでも、動かさなきゃ…(´;ω;`)
目にも止まらぬ速さで机をガタガタと動かし、スマホの高さを調整しました。時刻は、21時2分でした。慌ててアプリを開くと、20時55分にMさんから「いつでも開始できます」とメッセージが来ていました。泣きそうになりながら、「遅れてごめんなさい!今から大丈夫です!」と送り、ビデオ通話が始まりました。
カメラに映ったMさんの顔は、プロフィール写真よりも痩せていて、活発そうな印象を受けました。プロフィール写真は、眼鏡をかけていて髪がもう少し長かったので、驚きました。言ってはいけないと思いつつも、「なんだか、プロフィール写真と雰囲気違いますね」と言ってしまいました。そう言いたくなるくらい、印象が違っていたのです。私が思っていたより、以前やりとりしていたTさんとは似ていませんでした。
活発そうではあるのですが、タイプかと言われると、正直あまりタイプではありませんでした。なぜか、慶応義塾大学に通っていた元カレKさんを思い出しました。あと、高校一年生の頃の担任の先生に少し似ているような気がしました。似ているけれど、Mさんは少しだけアゴが出ているように感じました。
まず、バチェラーシーズン1の話になりました。Mさんは、シーズン1を全て見てくれたようでした。「東海オンエアの動画で見たような女同士の争いや、バチェラーをもじったようなネタが、やっぱり面白かったよね」といった話をしました。
話しながら、私は真剣にキスできるかどうか考えていました。
うーーん。ギリギリ、出来ないかも。そう思い始めていました。
そう思っている私とは裏腹に、Mさんは活き活きと仕事の話をし始めました。
Mさんは今している仕事が本当に好きなようで、楽しく働いているようでした。普通の会社員とは少し違う環境で働くMさんの話は新鮮で、とても面白かったです。
話しながらも、私は前やりとりしていたTさんのことを思い出していました。通話のときから、距離が近すぎると思っていた。確かにそう言われたのです。Mさんにもそう思われていたら、どうしよう。不安に思った私は、「前やりとりしていた人に、通話のときから距離が近かったり、会うときもパーソナルスペースを意識してほしいって言われたことがあります。Mさんも、そういうの気にしますか?」と聞いてしまいました。
Mさんの顔が、一瞬ひきつったような気がしました。でもすぐに笑顔に戻り、「え??どういうことですか?」と聞いてきました。「私、距離感の詰め方が人と違うから怖いって言われて…」と説明を付け加えると、「え?!怖い!?どこが?全然そんなことないですよ!むしろ俺、距離詰めすぎてるけど大丈夫ですか??」と逆に心配されました(笑)。
私は、ほっとして、「それなら、よかったです」と言いました。
最後にMさんは「パーソナルスペースってどうやって保ったら良いんだろう?お互い肩に紐つけてたゆまないようにしないといけないってことですか?」と笑い飛ばしてくれました。
Mさんは、プロフィール写真に載せていたバンジージャンプの写真について聞いてくれました。
私は茨城県の竜神大橋という日本で一番高いバンジージャンプ場へ、一人で突然飛びに行ったことを話しました。Mさんは「ええ?!ひとり??ももさん、おもしろすぎる!!さすがにそれに勝てる話持ってないわ」と爆笑しながら聞いてくれました。
楽しい中にも体育会系らしい礼儀正しさがあるような気がしていました。詳しく聞くと、Mさんは中学からテニス部に所属していたとのことでした。
そしてさらに「バンジージャンプのとき、自分で飛ぶって決めたのに怖くて15分くらい係り員のおじさんの前で飛びたくないと大騒ぎしました」と付け加えると、「おもしろい話をさらにおもしろくしないで、もうおれ絶対勝てないじゃん!」と笑ってくれました。
そして、今度はMさんの好きなボードゲームの話を聞きました。
私は昔、婚活パーティーに行ったことがあります。そこで出会った男性とLINEを交換し、後日池袋でボードゲームをするから一緒に来ない?と誘われました。あまりにもしつこく、断りづらかったので、行くことにしたのでした。
その男性は自分で会社を立ち上げたばかりだと話していました。会社を立ち上げたばかりなのに、ボードゲームで知らない女の子を誘うくらい時間の余裕があるのは不自然でした。自営業をしていた父は、会社を立ち上げるとき、びっくりするくらい濃いクマができていたという話を思い出し、違和感を感じました。今思うと、Amwayとか、MLMの会社だったのかもしれません。
そこで、金持ち父さん、貧乏父さんを題材にした「キャッシュフロー」という名前のボードゲームをしました。確か、モノポリーを難しくしたようなゲームでした。
私と、誘ってくれた男性、そして他に男性、女性が一人ずつ参加者として集まりました。でも「キャッシュフロー」のルールはあまりにも難しく、全く理解できませんでした。
私は付いていけず、誘ってくれた男性の言う通りにすることしかできませんでした。ルールすら分からない状態で終わったので楽しくありませんでした。その日から、ボードゲームに苦手意識を抱いていました。さらに、ボードゲームの集まりは怪しい人が集まりそうだという印象を受けました。
素直にMさんにそう話すと、「最初にするゲーム、すごく大事なんですよね」と言いながら、部屋に置いてあったゲームを持ってきてくれました。
「これ、はあっていうゲームなんですけど、どんなはあ、なのかお互い協力して伝え合うゲームなんです。例えば、溜め息のはあ、なのか、はあ?って意味が分からないときにきくときのはあ、なのかとか。」
そのゲームは、見覚えがありました。声優梶裕貴さんが、YouTubeチャンネルでやっていたボードゲームでした。なんだ、よかった。そういうのだったら、大丈夫かも。
ほっとした私は、「ボードゲームも、最近進化してるんですね!」と笑顔で言ったのでした。
Mさんの、実家暮らしという点が少し気になっていたので、それも聞いてみました。聞くと、大学時代は、神奈川で一人暮らしをしていたとのことでした。今は職場と実家が近いので実家に帰っているとのことでした。一人暮らしの経験があると聞いて少しほっとしました。
そしてあっという間に2時間経ち、通話を終えたのでした。
一瞬顔が引きつったのは、何だったんだろう。結構、嫉妬深いのでしょうか。
それだけなら、良いのだけれど。
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— ももこ (@hjkt0402) 2021年9月14日
Mさんとマッチ~メッセージまでの話はこちらからどうぞ。
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