人と比べても、怖くても、結局は書くしかないんだよね
うんざりしていた。
他の誰かを自分比べ、自分の至らなさを知り、自分の書いた記事のタネを読んでは「これは人の役に立たない」と自分自身を否定する日々に。
でも、結局は書くしかないのだ。
「自分はこんなに何の取り柄もないのか」
「自分は、いったいどこに向かおうとしているのか」。
そんな曖昧な問いにたいして、完璧な答えなど用意されているはずがない。
自分がどこに向かっているのか、今は完全に分からなくても。
「いつか、どこかにたどり着く」と信じて。
「交際して2、3ヵ月目は、恋人と自分を比べて辛くなる」。
どこかのサイトに書いてあった上記の言葉は、あながち間違っていないかもしれない。
暇をしていると、怖くなる。
なにかの目標に向かっていないと、不安になる。
恋人、周りの友人が努力しているのに、自分だけ立ち止まっているのではないか。
毎回仕事の愚痴を言い、酒を飲む。
現状は、なにも変わっていない。
行動を起こさず、ただ文句を言うだけ。
社会人一年目のころは、こんな自分が一番嫌いだった。
彼氏は今旅行を楽しみ、4月から転職し、新しい環境で挑戦しようとしている。
それに比べて私は。
私は、なにもしていないじゃないか。
そう自分を責めていた。
一人でだって人生を謳歌できるはずなのに。
幸せに暮らせるはずなのに。
それができないのは、自分のせいなんじゃないか。
人の命には限りがある。
その事実だって頭ではわかっているはずなのに。
私に「キラキラ輝くような夢」は思い浮かばなかった。
確かに、やりたいことはある。
韓国語だって習ってみたいし、もっといろんな仕事をしてみたい。
事務のように機械的な仕事ではなくて、自分自身を表現できるような仕事だってしてみたい。
自分自身を表現すること。
仕事ではないが、私にとっては、それがブログであった。
でも。最近、ブログを書きたくなくなってしまった。
書き始めるのが怖い。
アフィリエイト、Webマーケティングについての本を読んだからだろうか。
「良い書き方」という型にはめてなにかを書く。
型にはまらなかった部分は、容赦なく切り捨てる。
切り捨てられたわたしの一部は、思いは、いくあてがない。
やっと文字に起こせたと思ったら、一瞬でバックスペースキーで消されていく。
彼氏にも、ブログについての話をする。
書きたくなった内容を彼に話すと「それ、読んでもふーんってなるだけだけど」と言われてしまう。
あまりにも毎回言われるので、せっかく文章を書いても、「これ、需要がないんじゃないか」「挙げる必要はあるんだろうか」と自分が作ったものを否定する癖がついてしまった。
実は、彼氏にブログを見られるのが怖い。
もし、全然面白くないと言われてしまったら。
こんなことに時間を費やす意味がわからないと言われてしまったら。
私の経験は、誰の役にも立たないだろうか。
私の経験など、誰の助けにもならないのだろうか。
役に立つこともあるが、立たないこともある。
それが正直な感想なのかもしれない。
でも昨日の、悩んでいた私の助けにはなれるかもしれない。
そう信じて、結局は書き続けるしかないのだ。