僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

携帯依存症歴10年の私が、なぜSNS離れを決意したのか

何かを得れば 何かを失う。

BTSのドキュメンタリーのなかで、SUGAが話していたことを思い出す。

https://video.dmkt-sp.jp/ti/10050843/?referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F


画面のなかに写る彼はアイドルとして輝かしい日々を送ることになった代わりに、普通の平凡な日常を失ったと語っていた。

今日はみんなが愛して止まないスマホの話をしよう。

SUGAの言葉を借りるのならば、携帯をいじっている時間、他のことができた自分の時間を失っていることになる。今何時か確認しようと携帯を開く瞬間、電車内でLINEが来ているか確認する瞬間、仕事のお昼休憩に何か面白いことがないか見てみようとTwitterを開く瞬間、帰宅してくたくたになり判断力が落ちているのを良いことに寝ながら面白い動画を探すあの瞬間。

少し間がさしたあの瞬間に、「やりたいこと」をする時間を失っているのだ。

私がスマホを手に入れたのは高校3年生の頃だ。
小さい頃から誘惑に弱い性格で、食欲、性欲、睡眠欲の三大欲求に打ち勝てたことはない。加えて「我慢できないなら仕方ない」となぜか割り切っており、自分を律する気すらない人間である。
目に入ればお菓子をぼりぼり食べまくって母に叱られ、オナニーに目覚めてから今日まで性的欲求を抑えられたことなどない。最初の彼氏も、現在の彼氏も私の性欲の強さには目を丸くしていたくらいだ。大学時代は通っていた教習所をさぼって狂ったように眠り、また母に叱られていた。

そんな私がスマホに溺れないはずがない。
もともと携帯を持っており、既に依存症気味であったのにスマホで一気に加速してしまったのだ。おかげで私の青春はスマホをいじって終わってしまった。
それからその日まで、スマホ漬けの毎日を送っていた。

しかし先日携帯を家に忘れた。
忘れた日はとても快適で、本当にやりたかったことをすることができた。
それを機に、可能な限りデジタルデトックス、主にSNS離れをしようと決意したのである。

スマホを忘れるなんて初めてだった。
朝布団から出られなかった私は時間ギリギリに起きて支度をした。

朝電車に乗る前に家に携帯をおいてきたことに気がついたが、もう引き返す時間などない。諦めるほかなかった。

運よく鞄の中に読みかけの小説が入っていたので読むことにした。
携帯を常にもって移動しているときよりも、心なしか読書が捗っているような気がした。

帰り、かけるはずだったリマインダーをかけることができなかったが、奇跡的に用事を思い出した。
帰りの電車でも本をいつもより集中して読めた。


家に帰ってきてやっとスマホを見た。特に急ぎの連絡は来ていなかった。
さらに、その日必要に刈られてスマホを確認することが全くなかったことに気がついた。常日頃あんなにチラチラ見ているのに、いざなくなってもなにも問題なかっただなんて、驚いてしまう。

せっかくの機会だから、SNS離れをするのも良いかもしれない。

そう思ってしまうくらい、今日のわたしの脳内はクリアだった。
小説を読み、今もこうしてずっとしたかったブログを書いている。

さらに買い物してトマトカレーを作り、ゆっくりつまみ食いまでできた。

なんて充実した一日だったのだろう。

ただ、昼休憩のタイマー機能だけは使えないと困ってしまう。
実はタイマーがなかったので昼寝中寝過ごしてしまい、一時間5分休憩してしまった。まあ、神様がたまには休めと思ってくれたのだろう程度に思っておこう。

今後会社のロッカーに携帯を封印し、昼寝のときタイマーを掛ける際だけ取り出そうと思う。


スマホ、主にSNSから離れると、自然と読みたかった本、見たかったドラマ、書きかけのブログに手が伸びた。

そしてSNS離れをして数日経つ現在、携帯を見たくてうずうずしている自分に気がついた。現在はカフェでSNSの入っていないタブレットでブログを書いている。スマホはきちんと家においてきた。それでもTwitteryoutubeが見たくてうずうずしている。

今まで気づかなかったが、私はスマホ依存症だったのだ。
気づかなかったのは、この10年間、スマホとの距離が近すぎたからだ。
近すぎて、自分がおかしくなっていることに全く気がつかなかった。

確か時間術の本にスマホアプリを減らしたり、通知を少なくするだけでも時間が産み出せると書いてあった。

どうせ最近見る動画はエッチのときに盛り上がるフレーズや仕草、後は佐伯ポインティの猥談ばかりだ。我ながらあまりのくだらなさに呆れてしまう。
TwitterもLINEも1分1秒を争うような急ぎの連絡など来ないだろう。

スマホ時間を減らしても大きな打撃は無さそうだ。