僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

転職するする詐欺をし続けて早4年になりました

働きたくない。

26歳、事務職。
一応社会人4年目になる。

なぜ現在の仕事を選んだかというと、この世に存在する仕事すべてが、やりたくない仕事だからだ。

その仕事の中から仕方なく安定していそうで、比較的休みが多い今の仕事に就いた。
シフト制なので土日も出勤で、月10時間程度残業がありますと面接の際に言われた。

社会人1年目の頃は、暇だった。仕事に慣れておらず、できることが少なかったのもある。だとしても、先輩たちは遅番の日以外残業することはなく、全員定時で退社していた。

仕事は、正直言ってしまうと面白い内容ではない。

事務所の中でパソコンを見つめ、キーボードを叩いたり時々電話に出たりする。
書類に間違いがないか確認。間違いがあれば訂正。正しい状態にしてからシステムに入力。それ以外は掛かってきた電話を取る。電話対応というとただ担当者に繋ぐだけの仕事だと思われがちだが、弊社はBtoCなので残念ながらお困りのお客様から直接クレームやらなんやらの電話がかかってくる。なので総務や経理のように静かな事務所内でゆっくり仕事をしている事務職ではない。私のいる事務所内では電話が鳴り響き、その対応をする社員の声で常にがやがやしている。毎日が戦場だ。

電話が鳴り響いているということは、お客からの電話を取りきれていないということでもある。そもそも書類仕事とコールセンター業を掛け持ちしているのがおかしい。

書類仕事は会社の売り上げに関する内容なので、間違えれば売り上げの数字がおかしくなる。本来は電話に出ながら騒がしい事務所内でする仕事内容ではない。

しかし経営陣はそんなことはお構い無しのようだ。今日の働き方改革とは真逆の、「残業をしてでも良いから自分の仕事をしながら電話対応しろ」と言われる毎日である。

言われた通りにする社員は一人もいない、
基本給が勤続年数により上がるからだ。したがって今頑張って残業しても基本給が上がるわけではない。わずかながらボーナスがあがるだけだろう。

給与にはずっと不満を感じている。
月7時間程度残業をつけて、やっと手取りが20万。

しかも一段階昇給してやっとこの金額だ。
去年はもっと安かった。

それでも1年目、2年目のときは有休消化ができていたからよかった。
でもとれていた有休は、昨年度からとれなくなった。

全く取れないわけではないが、とても取りづらくなってしまった。

大規模な人事異動で親会社に人員が流れていった。グループ会社なので親会社の要請には逆らえない。私の部署からも正社員3名と、嘱託社員1名が異動になった。加えて定年退職のため抜ける社員もいた。しかしうちの会社の経営者たちは会社の売り上げしか見ていないので、「事務職は金にならない」という考え方だ。したがって増員されるどころか減員され、有休がとれない今日に至る。

抜けた穴を埋める毎日に、少し疲れてしまっている。

電話はいまだに受話器でとっているし、ヘッドフォンが導入される気配はない。回線数は電話受付担当者の数を上回ったまま。端末だって一画面しか開けない。ペーパーレスは進まず、テレワークにもならない。

短い時間で多く仕事を終わらせても、処理した件数を管理する仕組みもないので、評価に関わることはない。
加えて、私は年齢が1番低い。うちの会社は年配者を過剰にもてはやす。
新入社員は入ってこない。一度入ってきたことがあったが、すぐ辞めてしまった。

ずっと1番若いので、嫌な役回りがついて回り続ける。評価されない仕事は、私のような若者に回ってくるのだ。他の人にお願いしてやっと嫌な仕事がなくなったかと思うと、また降ってくるのだ。

人事異動ある度に人が抜け、抜けた分の仕事が私に回ってくる。人が増えていないのでそれまで持っていた仕事は減らない。自分が異動する訳でもないのにそれまで持っていた仕事を全部他の人にお願いし、新しい仕事を覚えることもあった。それでは飽きたらずまだ仕事は増え続ける。そんななかでも仕事を覚えたら他の人に引きつぎ、仕事を減らしたりしてやり過ごしていた。

また新しい仕事が回ってくる。ついには事務処理、電話対応に飽きたらず時間外が多い人の分の仕事と、体調が悪い人の分の仕事、事務所の下にある店口の対応のフォローまで回ってきた。これで時間外が増えないなんて、奇跡である。

給料が増えた分大変になるのは仕方ないのかもしれない。だとしても、異動した人の仕事をもらっているのだ、十分大変になっている。有休も取りきれない。
こんなに人が減る前は同じ給料でこんなに働く人なんていなかっただろう。

なぜ毎日経営層が解決すべき人員不足を私が必死に解決しているのか、本当にわからない。人が減った分以前より収益が上がっているはずだが、その分数十万というわずかな金額で私の手元に戻ってきただけだった。

4人以上減った分働いていると思うと損した気分である。

どうしてここで働いているの。もったいないよ。
そう言われたことがある。

その質問の答えから、私は逃げ続けている。

働いていれば環境は変わる。安定し、楽な環境が、永遠に続く保証はない。それはどこで働いても同じだろう。どちらかと言うと、「もったいない」という言葉の方が辛い。

意欲のないうちの会社の中では比較的仕事ができるほうだった。
新しい仕事を覚えるのが比較的早いからこそ、今重宝されている。
でも、私ができるということは、他の若い子でもできるということだ。
単調で数年で誰もができるようになってしまう今の仕事を続けて本当に良いのだろうか。

もっと将来的に収入が増える見込みのある仕事に就いたほうが良いのではないか。
これだけ今まで辛抱強く続けてこれたのだから、新しい環境で手に職をつけられるような仕事に転職しても頑張っていけるのではないか。

社会全体で見れば大卒の割りに年収が低く何の取り柄もない。
おちこぼれの部類なのに、こんなことを思ってしまう自分が恥ずかしい。

 

まあ、一応メリットもあるとは思う。
有休は取れないが残業はなく、在籍さえしていればわずかだが基本給が上がる。
一応65歳まで働けるし、年金の心配は嘱託で働けない企業よりはしなくて良いのかもしれない。転勤は都内だけだし、物欲がないので貯金はわずかながらできると思ってしまう。

いつも上記のことを思いだし、結局面倒になって転職活動はしないのだ。

これでは、いつまで経っても問題は解決しない。

ずっと、堂々巡りを続けているのである。