僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

この時期になると思い出す、夏のエモく、美しい思い出【Tinderで出会った男性と江の島デートした話】

はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」

 

私にとっての、「記憶に残っている、あの日」は、2018年6月30日です。

今日のように天気が良い夏の日は、「記憶に残っている、あの日」のことを思い出します。

 

 

今から3年前、Tinderで出会った大学生Kさんと2回デートし、LINEで江の島デートする約束を取り付けた私は、Kさんに対して恋愛感情を抱けず悩む気持ちもありましたが、なんだかんだでデートを楽しみにしていました。

 

Kさんと江の島デートに至るまでの、出会い、デートの話を詳しく知りたい方はこちらからどうぞ。この話は、【悲報】マッチングアプリTinderで出会った大学生の名前が、弟の名前と同じだった話の続きになっています。

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当日、私達は片瀬江ノ島駅に集合しました。

当日までに着て行く服が無かった私は、服を買い足し、デートに臨みました。

そんな私に対し、Kさんの服は、「アールツーディーツー」と大きく書かれたTシャツに、半ズボン、サンダルでした。Kさんはディズニーが大好きだったので、Kさんらしくはありますが、正直、どう考えても結構ガチなデートなのに、なんでそんな服で来るんだろう…?と思ってしまっていました

ただ幸いなことに、この日は本日2021年7月16日東京の天気と同様、快晴で、セミが鳴き、まさに江の島日和でした。Kさんの服が気に入らないことはさておき、天候に恵まれたことに感謝しながら、江の島デートが始まりました。

 

まず、江の島の入口に入り、青銅の鳥居の写真を二人そろって撮りました。

人が多くて、当時は撮るのに結構苦労したのを覚えています。

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私達は、まず江の島内のサムエル・コッキング宛に向かい、花畑を見ることにしました。

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サムエル・コッキング宛に咲いていたかわいいマーガレットの花

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こんな変わった花薔薇の花も咲いていました

確かこの花かわいいね~とか話ながら、サムエル・コッキング宛を一通り見終わり、次は江の島シーキャンドルへ登りました。エレベーターで昇り、一通り景色を楽しんだ後、またエレベーターで地上へ戻りました。

私は、一度母と江の島に来た事があり、一通り見て回っていたので、以前にも江の島シーキャンドルに登ったことがありました。Kさんにもその話をし、母と来た時は、昇りはエレベーター、下りは階段で降り、階段で降りるのは結構怖かった、だから下りはエレベーターで戻ろう、と話したのを今でも覚えています。その日は風が強かったので、そもそもエレベーターでの昇り下りしかできないようになっていたのですが。江の島シーキャンドルは全体の高さ59.8m、屋外展望台は高さ41.75mのところにあるそうで、こう書くとあまり高くないようですが、実際に階段で降りるのは、ジェットコースター好きの私でも怖かったです。

 

江の島シーキャンドルを見終わった後、私達は江の島神社に向かいました。

江の島神社は急な坂と階段を上った先にあり、私はくたくたになるのでは不安に思っていましたが、Kさんと見て回るのは楽しく、あっという間に神社へ到着しました。

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頂上に行くまでに八の字を描くように通ると幸せになれる輪(?)がありました。

この輪をくぐることを、「茅の輪(ちのわ)くぐり」というそうです。

(写っている後ろ姿は私です)

ついでに、頂上で私とKさんのツーショットを取りました。

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左にKさん写っていますが、許可を取っていないため切り取ってます(笑)。

Kさんは写せないのですが、ツーショットだったってことが伝われば嬉しいです。

私達は頂上まで登った後お昼ご飯に江の島名物「しらす丼」を食べました。

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エビの左側にあるのが生しらすです。影で少し茶色く見えますがよく見ると透明です。

スーパーで売っているしらすと違い、あんまり味がしないけど新鮮な感じはしました。

Kさんが行こうと言うので、私達は江の島岩屋にも行きました。

岩屋の写真はこんな感じです。

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電気は通っていますし、一部ライトアップされてたりと、人の手が入っている点でわずかに安心感はありますが、特に奥の方はこのような石像が沢山並んでおり、とても怖かったです。中もジメジメしていましたし、あまりデートには向かないかもしれません。

 

さらに恋人御用達の「龍恋の鐘」にも行きました。

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一緒に鳴らした恋人は、別れないと言われている恋人御用達の鐘。

また、さらに一緒に南京錠を結ぶのと別れないでいられるとも言われているので、

後ろにおびただしい数の南京錠が結び付けられていました。

付き合ってませんでしたが、Kさんは鐘を鳴らしていました。

鐘を鳴らすKさんを不思議に思いましたが、折角来たし、鳴らしたいと思うこともあるのかもしれない、と思い、別段気に留めていませんでした。

もちろん付き合っていないので、南京錠も結ばず、あっさり鐘を後にしたのでした。

 

そして、私たちは、約束通り、江の島アイランドスパの屋上にある、ビアガーデンに行きました。

ビアガーデンは写真で見たほど綺麗ではなく、本当にただの屋上で、ビールと、ウインナーなどのおつまみを注文しました。丁度夕暮れ時だったので沈む太陽を見て、綺麗だねと話しながら一緒にビールを飲みました。

あの日ほど夕暮れが美しいと思える日は今までにない、と思えるほど穏やかで、とても良い時間だったのを覚えています。(そのときの写真が残っておらず、ブログで美しさを伝えることはできないのがとても残念です。)

 

そして日が沈み、そろそろ解散かな、と思っていたところで、Kさんが「花火したいね」と言いました。私も、もうここまで全力で楽しんだし、最後まで全力で楽しもう、という気持ちでいたので、Kさんの意見に賛同し、私達は花火を買いに行くことにしました。江の島内にコンビニが無かったので、一度江の島を出ることにしました。江の島を出て、数件コンビニを周り、なんとか花火を買うことができました。手持ち花火だけではなく、小さい打ち上げ花火も入った、どう見ても複数人で遊ぶ用の大容量の花火でしたが、他に売っている場所のあてもなかったので、二人で割り勘して花火と、ライター等の道具を買いました。

 

そして再び江の島に戻り、真っ暗になった海辺に二人で座って花火を始めました。

私達が座った辺りは街灯が少なく、向こう岸にある建物から光が入ってくる程度でした。Kさんの顔は、花火に火をつけたときにしか見えませんでしたが、私は男性と2人で花火をしたのが初めてだったので、とてもドキドキしていました。

最初は楽しんでいたのですが、思っていたよりも花火が入っていたので、私は少し飽き始めていました。でもKさんが「もったいないから最後までやろう。」と言うので、なんとか頑張って花火が燃えていくのを眺めました。

最後に線香花火に火をつけました。

線香花火が燃えていくのを見て、私はふと小さいときに、家族みんなで揃って線香花火をしたことを思い出しました。Kさんと会っていた23歳の時点で父と母は離婚し、別居してしまっていましたが、線香花火をしたのはその前の、家族みんなで一緒に暮らしていたときの記憶です。父は、「みんなで線香花火に一斉に火をつけて、誰が一番長く火を絶やさずにいられるか、競争しよう」と言いました。私、母、弟、父の4人で競争し、最後は父が勝ちました。私は父に負けたのが悔しく、「どうしたらそんなに長く持たせられるの?」と聞き、父は「火をつけてからなるべく動かないようにしてごらん」と教えてくれました(事実かどうかは分かりませんが)。もう一度その通りやってみましたが、私の線香花火の火は一番初めに消えてしまいました。

そこまで思い出し、まだ線香花火が沢山残っていることに気が付きました。

花火に飽きていた私は、昔父に教わったように、Kさんに、「どっちが長く線香花火の火を保ち続けられるか競争しよう」と持ち掛けました。Kさんはもちろん断ることなく、参加してくれました。結果は、昔と変わらず惨敗でしたが、私の「線香花火に纏わる少し苦い思い出」は新たにこの「江の島で初めて2人きりで男性と線香花火を楽しんだ思い出」として上書きすることができました。悲しい思い出が、楽しい思い出に変わったことに、当時の私は安堵していました。

 

そして全ての花火をし終わりました。流石にもう解散だろうな、と思っていた矢先、Kさんが突然、「君が好きだ。付き合ってほしい。」と言いました。

私は驚いていると、「今日の江の島デートが楽しかったし、ロマンチックだったから告白した」とさらに付け加えました。

私はすぐに返事をすることができず、「考えるから、少し待ってほしい」と言いました。Kさんは、「分かった」と言ってくれ、その日は解散することにしました。

 

私にとってこの日は、ずっとしてみたかった江の島デートが実現し、初めて男性と2人で花火をし、告白され、父との苦い思い出が楽しい思い出に変わった、そんな「忘れられない日」なのです。

 

ここまで読んでくださってありがとうございます。