僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

生まれて初めて男性にデートに誘われたときの話【オタク女、恋をする。2】

この記事は、1dayインターンシップで出会った超絶イケメンに一目惚れした話【オタク女、恋をする。】の続きです。

 

過去の記事はこちらからどうぞ。

 

momokoara0402.hatenablog.com

 

1dayインターンシップでIさんに出会い、その後インターンシップのグループワークで一緒だったメンバーと、飲みに行きました。

でも、突然Iさんの祖父が危篤になり、Iさんは祖父のいる京都(だったような気がします)へ急遽帰ることになりました。

 

Iさんは、居酒屋の会計を済ませた後、ほんとうに、申し訳ない、とりあえずLINE交換しておう、と言い、慣れた手つきで私達3人のLINEを素早く集め、LINEグループを作成しました。

 

そして、私たちは解散したのでした。

 

 

記憶が曖昧なのですが、次の日、個人LINEで、Iさんから昨日はありがとう、またご飯行こう、とメッセージが来ていたと思います。祖父は大丈夫だったのかと私が聞くと、なんとか大丈夫だったと言っていました。今考えるとIさんは策士ですよね。女性を落とすテクニックとしてネットによく載っていそうな方法な方法ではありますが、送られれば少し男性として意識する女性が多いと思います(あくまでも私調べ)。

 

そしてまた数日後、今度はグループLINEで、Iさんからもう一度連絡がありました。

またみんなで食事に行こう、とのことでした。

Iさんの目的が分からず、困惑する気持ちもありましたが、せっかくイケメンのIさんからの誘いです。断るはずがありませんでした。

 

そして、Iさん、私、インターンシップで同じグループだった女子の三人でまた居酒屋に行くことに決まりました。同じグループだった男子は、用事があって来れないとのことでした。

 

私はどうしてIさんがこの食事会を開催したがっているのか分かりませんでした。いろいろ考えた結果、イケメンのIさんが、私を好きになる可能性は限りなく低い。それなら、もう1人の女子に気があるに違いないと思っていました。今考えても、誘ってきた本当の理由は分かりませんが。

 

そして、ついに3人で食事をする日になりました。

当日、Iさんが決めてくれた場所に集合しました。私が到着し、すぐにもう一人の女の子が到着しました。時間になってもIさんは来ず、女の子がLINEで既に到着した旨を伝えると、Iさんから少し遅れると連絡が来ました。それを聞いて、私は呆れていましたが、もう一人の女の子も眉間に皺が寄っていたので呆れていたのだと思います。呆れていましたし、女の子はIさんを不審に思っているような様子でした(インターンシップでも遅刻ばかりでしたし、不審に思うのも当然です)。

 

しばらくしてIさんが到着し、私たちは3人で居酒屋に入りました。

居酒屋で、就活の話も少ししたような気がしましたが、すぐに話題はそれ、私たちはお互いの個人的な話をし始めました。そして、私とその女子は、二人とも女子大に通っており、女子大トークや、様々な女子トークを繰り広げました。Iさんは、男性であるにもかかわらず、興味深く聞いてくれていました。

その中で、私はAmway勧誘のAさんにもしたように、「私、本当にモテなくて困ってるんだ。男性の心理が分からなくて…。」とまた相談していました。

 

今気づいたのですが、私はモテなくて困っている振りをして、Iさん、Aさんの好みの女性を聞き出そうとしていたのです。2人が私を救おうと真剣に考えてくれていたら本当に申し訳ないです。どうしていつも、「あなたのことが好きだから、どんな女性がタイプなのか知りたいし、それ以外でもなんでもいいからとにかくあなたのことがもっと知りたい。」という一言が言えないのでしょう。若いときならまだしも、アラサーになっても全く同じ手法を使っているとは、自分でも呆れてしまいます。

 

相談されたIさんは、自分の好みというよりは、「一般的な男性は、きっと合コンでガツガツしてる男性よりも、控えめな女性を好む」とか、「簡単に体の関係に持ち込めれば良いと思っている人も多い」とか、主に一般的な男性の話をしていました。

でも、本当に聞きたいのはIさんの好みのタイプでした。一般的な男性なんてどうでもいいのに…と内心聞きたかったことを聞かなくてがっかりしながらも、「ありがとう!勉強になるよ〜!!」とか笑顔で言っていました(最低すぎる)。

 

 

そして、散々話した後、駅で解散することになりました。

そこで、たまたまIさんと同じホームの電車に乗ることが発覚し、Iさんと一緒にホームへ向かいました。その途中、Iさんと、そこで当時大人気だった「君の名は。」の話をしました。Iさんは、あれ、面白かったよね、と言った後、「今上映しているシンゴジラ、人気があるみたいだから観に行きたいんだけど、一緒に観に行ってくれる人がいなくて。一緒に行かない?」と言いました。

 

え??!なんで??イケメンで高学歴でリーダーシップがあって友達もおそらく沢山いるIさんがどうして私と映画を観に行ってくれるの????しかも六本木??

 

全く状況が理解できませんでした。今、ありえないことが起きているのです。ごく普通の、何の取柄もない私が、今多分、男性、いや、それも意中の男性にデートに誘われている。これは、もしかして夢?いや、私が慣れ親しんでいる乙女ゲームの世界の話なのだろうか?

 

いや、これは、ゲームの中じゃない。私は、現実で、本物の男性に、デートに誘われている。信じられませんでした。前回の記事でも書きましたが、私は乙女ゲームに出てくるようなロマンチックなデートに憧れながらも、モテないことを馬鹿にされることを恐れるあまり、小学生以来、まともに男性と話したことがありませんでした。

 

当時、私は自分に自信がなく、自分に女性としての魅力があるとは到底思えませんでした。魅力がないことが明らかになれば、Iさんは私を嫌いになるかもしれない。でも、もうそんなことは言って行っていられませんでした。せっかくの、ずっと憧れてきた男性とのデートの誘いなのです。このチャンスを逃す訳にはいきません。私は、22年間生きてきた中で一番の勇気を振り絞り、

 

うん、いいよ。」と返したのです。

 

そしてIさんとLINEで日程と決め、六本木でシンゴジラを一緒に観に行くことになりました。