僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

性的欲求と愛の狭間、そして崩壊の予感【オタク女、恋をする。8】

この記事は、セックスに依存していた私から、セックスできないから嫌われると思っている人に伝えたいこと【オタク女、恋をする。7】の続きです。

過去の記事はこちらからどうぞ。

 

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Iさんとの性行為を全て済ませた後、私はこれでやるべきことは終わった、と安心しきっていました。

 

でも、Iさんと付き合って、楽しかった経験はここまでです。

 

全ての行為を済ませたころには既に会社説明会や、エントリーシートの受付が始まっており、就活生だった私達は忙しくなり始めたのです。

 

Iさんは熱心に就職活動をしていたので、私と頻繁に遊びに行くことはできない、と言ってきました。

寂しい気持ちもありましたが、私も就職活動をしなければ、いけない身でしたし、一生懸命頑張るIさんを応援したい気持ちもあったので、終わるまでそんなに遊ばなくていいよ、と返しました。

 

なんだかんだで、2週間に1度くらいは会っていたのですが、次第にIさんは朝10時に、今日遊べるかのLINEを送ってくるようになり、私はいつもそれに合わせるようになっていました。

そして、待ち合わせ場所は行為をすべて済ませたときに行ったラブホ近くの駅に集合するようになりました。もちろん、集合したらきまってホテルに行き、いつも性行為をしていました。

私は、Iさんと初体験を済ませた後、開けてはいけない扉を開けてしまった気分でした。あんなに性的欲求が満たされたのは初めてだったのでまたしてみたいと思う気持ちと、Iさんはいつもイケるのに、私はいつも絶頂を迎えられず、当時の私はそれを不満に思っていました。そして、どうにかして絶頂を迎えてみたいという好奇心に打ち勝てず、Iさんを毎回ホテルに誘うようになりました。でも性的に満たされたいという自分の気持ちが、Iさんを好きだからなのか、男性だったら誰でも良いからしたいと思っているのか、次第に分からなくなりました。当時は男性とだったら誰でも自分は性行為をできると思っていたし、Iさんもそうだと思っていました。今考えると純粋にIさんが好きだったからしたいと思っていたことに間違いないと思っているのですが、当時は薄汚れた、いかがわしい目的でIさんと会っている自分は、彼女として最低だと思っていました。

毎回、毎回会う度Iさんとホテルに行きましたが、私は絶頂を迎えることはありませんでした。私はIさんばかり気持ちよくなれてずるい、と段々不満が溜まっていました。それに加え、Iさんは漫画喫茶やラブホでしか遊んでくれないのは、私と性行為するために交際しているからだ、という考えに取り憑かれるようになっていきました。

会う度に、「体目的で付き合ってるの?」とIさんに確認し、「違うよ」と言われないとIさんを信用できなくなっていきました。

Iさんは、付き合って一週間を過ぎたあたりから、好きだ、とか、私を気にかけているという素振りを全く見せなくなりました。

 

良く考えてみれば、一番最初のデート以外で一番長く一緒にいたのはホテルに行くときでした。 

私は体の繋がりを持てたとしても、精神的なつながりを得ることはできていないんだと感じていました。それでも、せめて体の繋がりだけでも持っていたい、と思っていたので、毎回ホテルに誘っていました。

私は段々精神的に不安定になることが増えていきました。

そんな中でも初めての彼氏ができて張り切っていた私は、Iさんから誕生日アピールをされたので、Iさんの誕生日にポールスミスのハンカチをあげたり(笑)もしていました。

 

後に友人からハンカチは別れを想起させるものだから、あんま良くないよ、と聞き、ほんとに別れることになったのは今となっては笑い話です。

 

私は5月ごろに一社内定がでて、Iさんは何社か面接に進むことはできていたようですが、内定はまだ出ていない状況でした。

決して私が優秀な訳ではなく、中小企業も受けていた私に対し、Iさんは大手企業だけに絞っていたため、内定のハードルが上がってしまっていたのです。

 

それから、さらに2人で会うことは減っていきました。

 

Iさんは、自分で誕生日プレゼントをねだることはありましたが、私の誕生日プレゼントを買ってくれることはありませんでした。

バレンタインに私はチョコレートを渡したけれど、Iさんは私の誕生日プレゼントも、ホワイトデーのお返しを買ってくれることもありませんでした。

そして、おまけにいつも朝10時に今日遊べるかLINEで聞いてくるのです。挙句に、行ってくれるのはホテルか、安い居酒屋、ファミレスばかりでした。とどめに、Iさんは他の彼女候補を探しながら私と付き合っている、私が知らない間に別の女性に言いよっている可能性すらあるのです。

私は、もう限界を迎えていました。

 

そして、二ヶ月くらい全く連絡が来なくなった時点で、私はIさんになぜ連絡もくれないのか、どうして私は誕生日プレゼントも、バレンタインも渡したのにお返しをくれないんだ、とLINEで送りました。Iさんは、私がかなり感情的になっていることを察したのか、電話で話そうと言ってきました。

 

うまく行っていれば、連絡がなくてもなにも電話をするほど怒ることはなかったのだと思います。

 

電話に出たIさんは、苛立っている様子でした。

なぜ何も連絡もくれないし、会う予定も立ててくれないのかと、私が言うと、とにかく忙しい、そして、もう別れよう、と言われました。

 

でも二ヶ月連絡が来なかった時点で、私たちはなにかうまく行っていない、もしかしたらもう別れるかもしれないという予感がなんとなくしていました。でも、それでも別れようという言葉をすぐに受け入れることができませんでした。

私は、そんな大事な話を電話でしないで欲しい、そんなに別れたいなら直接言って欲しいと言いました。Iさんはわかった、と言い、私たちは別れ話をするためもう一度会うことにしました。

 

集合場所は、品川駅でした。最初の六本木デート、インターンで一緒になった女の子と3人で行った飲み会、原価バーのときの五反田を除けば、基本的に遊ぶのは池袋か、池袋から一駅離れたラブホでした。Iさんは池袋寄りの埼玉県に住んでおり、池袋もラブホの最寄りも電車で20分程度でしたが、私の最寄りからは1時間弱かかるにも関わらず、いつもIさんから呼ばれる度急いで支度をし、駆けつけていました。

私の方が遠いのに、なぜ毎回毎回呼ばれなけれいけないのか分からない、といつも思っていたので、別れ話をするときは、せめて場所だけでも私の最寄りから近い場所にしてほしいと言い、やっとのことで品川に集合になったのでした。

 

そして当日、私たちは別れ話をするために品川駅に集まったのです。