僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

【飲み会前戯】マッチングアプリTinderでセフレ候補と出会った話

私は、社会人になってから、慣れない社会人生活の鬱憤を晴らすため、さらにマッチングアプリTinderで頻繁に男性と会うようになっていました。

 

その中で、4年前の5月頭、GW中に、同い年の男性とマッチしたのでした。

この男性は、一人称が「ワシ」であったため、この後Wとします。

 

Wは、当時の私と同じ社会人一年目で、大手不動産会社の営業をしている男性でした。写真はイケメンで、中には筋肉アピールしている写真もありました。今思うと大体マッチングアプリで筋肉を露出している男性はヤリモクなのですが、当時の私にそんなこと気づけるはずもありませんでした。

 

WはTinderで少しメッセージのやり取りをした後、LINEを交換しようと言ってきました。割と、LINEの交換までは早かった方だと思います。

そしてLINEでも毎日やり取りをし、ある日電話したい、と言ってきたので電話もしていました。Wと話した感じは特に不審な点はなく、ごく普通の、22歳男性のように思えました。

WはLINEの時点でとてもユーモアのある、面白い男性でした。かなり頻繁に連絡をしてくるけれど、一回一回のメッセージは短く、返信するのに気が重くなることはありませんでした。マッチングアプリで実際会う前のメッセージって趣味とか、休みの日何しているかとかの話ばかりで、単調になってしまうことが多いと思うのですが、Wはここぞというタイミングで、中部地方出身であったので方言を使いながらたまにクスッと笑えるようなツッコミを入れてくることのできる、コミュニケーション能力の高い男性でした。

 

話せて少し安心した私は、Wと会ってみたいな、と思うようになっていました。Wも私と会いたいと思っていたらしく、そこからあっという間にWの家の近くの駅で、集合になりました。Wの家は、私の当時住んでいた実家と同じ神奈川県内で、そこまで遠くなかったため、そのときはそこまで不審に思っていませんでした。

 

そして、いよいよWと会う日がやってきました。朝の時点でまだ集合時間が決まってなかったので、会うつもりがあるのか、少し心配していました。午後になっても、Wから集合時間の連絡は来ませんでした。しびれを切らした私は15時になってやっとWに集合時間の連絡をし、ようやく集合時間が19時に決まったのでした。

 

19時にWの家の最寄り駅に集合し、近くの居酒屋に行きました。

到着してもWらしき人物はおらず、とりあえず私はWにLINEで「着いた」と連絡しました。Wはまだ来ていなかったようで、少し待っててと返ってきました。

そして、Wらしき人物が現れました。でも、Tinderの写真と全然雰囲気が違いました。写真よりも太っていたし、写真のWは色白でしたが、実物は真っ黒でした。それに加えてWは、会社の、前科がある同期と同じようなオーラを放っていました。なんて表現したら良いのか分からないのですが、薬物とか、少し犯罪にかかわっていそうで、女性関係にもどこかだらしなさそうな印象を受けました。私は少し困惑しながらも、でも約束を破らず来てくれたし、まだ何も話してないのにそう決めつけるのは失礼だよね、と思い、居酒屋に向かったのでした。

 

居酒屋では、メッセージのとき話したような、会社の話や、またここで元カレIさんと別れたことを話しました。すると、Wも別れた元カノの話を教えてくれました。Wは自分はぶっとんでる、と言ってから、元カノは、道端であったアメリカ人の女の子をナンパして、付き合ったと話し始めました。その元カノか、次の彼女かがメンヘラで、すぐに手首を切るから、いつも呼ばれたら駆けつけるようにしていた、とも教えてくれました。今思うと、Wは優しいけれど、本当に駄目なことはダメだよと相手に言ったり、突き放したりできない人だったのだろうな、と思います。

また、Wは大学時代ボート部に所属しており、オリンピック出場を目指していたけれど、決勝で敗れ、オリンピック出場が叶わなかったから就職したんだ、とも言っていました。Wの社交的な性格は運動部時代に培われたものかもしれないなあ、なんて思いながら話を聞いていました。

恐らくこのときに話していたのだと思いますが、Wは遠回しに自分はいろんな女性と性行為をしており、性行為の上手さに自信があるということをほのめかしてきました。

よくあるヤリモクだったらここで家に誘ってくるのだと思いますが、全くそういう誘うようなことは言ってきませんでした。いつもの私だったら前回の記事でも書いたように私は体目的の男性にはこりごりしており、相手にもしなかったでしょう。でも、Wと話しているとなぜか、どこか性行為に持ち込むのを焦らされているように感じました。そしてお酒が入っていたのも相まって私の下半身は次第に熱を帯び、疼いていました。確認のため一度トイレに入ると、やはり私の下着はびしょ濡れになっていました。お酒が入っていたもの相まって、Wと体の関係を持ちたくて持ちたくてたまらなくなっていましたが、初対面だし、WとのLINEのやり取りは楽しかったので、友人としての関係を壊したくありませんでした。

Wとの会話は、まるで我慢大会のようにも思えました。だから、尚更私から体の関係を持ちたい、お願いしますと言うのは悔しいと訳の分からない意地を張っているのもありました。

 

今思うと、初めて会ったあの日から前戯が始まっていたのかもしれない、と思います。飲み会が前戯に含まれることがあるなんて、とても信じられないですが、そういうこともあるんです。Wに対してドキドキはしていましたが、恋愛のときのようなドキドキではなく、まるで体を触られているときに感じるドキドキに近かったのです。

 

とにかく私はWへのそんな雑念を振り払い、その日は解散することに決めました。

 

会計はWのおごりでした。今思うとプロのやり口にしか思えませんが、当時は純粋に感謝していました。

 

ここまで読んでくださってありがとうございます。