僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

【マッチングアプリ】1が好きすぎて、いつの間にか自分が出会い厨になっていた話

もう4年も前の話になります。私は大学4年生からマッチングアプリ「Tinder」を始めました。そこで私は、始めて「1(Tinderで出会った男性1人目という意味で1と呼んでいます)」と出会いました。

 

大学4年で、もう就活も終わり、正直やることもなく暇していました。

ちょうどこの年の夏、初めてできた彼氏と別れ、恋愛依存症のようになっていた私は彼氏が欲しいから早く作らなければ、と焦り、当時あまり主流な出会いではなかったTinderを始めたのでした。

 

1は、大企業に就職がきまっている優秀な大学4年生でした。同い年だったため、就職への不安、卒論の話など、共通の話題はいろいろありました。

 

1は、電話するのがとても好きな人で、Tinderのメッセージ上で何日かやり取りをした後は、LINEを交換し、頻繁に電話をしていました。

まあ頻繁に電話をする仲でしたし、私たちは会うことになりました。

 

私は、この日を待ち望んでいました。

 

当日、渋谷で待ち合わせました。初めて会った1は、写真よりも少し太っていたような記憶がぼんやりあります。

とにかく、早速1が予約してくれたお店に行きました。

 

とても暗く、ろうそくが沢山置いてある素敵なレストランでした。

今考えると初対面の女性と入るようなお店ではありませんが、本気で私といい関係になりたいと思って、1なりに考えてくれたのだと思うと、とても嬉しかったのをよく覚えています。

 私は緊張し、あまり1とうまく話すことができませんでした。

そんな中で、私は元カレとよりを戻したいと思っていることを話してしまったのです。

 

当然、1は明らかに冷めた態度を取り始めました。今思うと当然だと思います。でも当時の私は、元カレと1の間で揺れ動く自分自身を、1に受け入れてほしいと思っていたのです。1がどう思っているかなんて、そのときは考える由もありませんでした。

 

1は乗り気ではありませんでしたが、2件目に行くことになりました。

2件目に行く途中、1は無言で手を差し出してきました。私は拒否するはずもなく、1の手を取り、手を繋いで2件目まで向かいました。

 

2件目では、もう話は出尽くしたし、何を話せば良いのか分かりませんでした。そこでもまた、元カレの話をしていました。私の元カレは、付き合う条件として、他の女の子と2人で遊ぶことを認めることを挙げてきました。私は、それを受け入れ、交際することにしたのです。でも、実際付き合ってみると、いつ、どこで自分の彼氏が女の子と遊んでいるのか分からない環境に、ストレスを感じるようになりました。そして、元カレは、付き合う前は遊びに連れて行ってくれたのですが、付き合ってからは就活をしていた関係でどこにも連れて行ってくれず、いつも行くのはホテルかまんが喫茶ばかりでした。そしていつしか心は全く繋っていない、身体だけの付き合いになっていたのです。そのことを1に話すと、1は、自分も浮気は許せないと共感してくれた後、「君が本気で元カレを想っていたのは、元カレ自身にも伝わっていたと思う。どう見ても、君は真面目そうだし。今日初めて会ったけど…(少し考え込んで)きっと本気で一途に想ってくれているって分かっていながらも、他の女の子と遊びながらでいいなら付き合おうって言ったり、どこにも連れて行かなかったりしたんだと思う。」と客観的な意見も言ってくれました。今思っても、的を射ています。また、1が思ってもないことを言っているようには見えませんでした。

話の途中で1は、もう私と交際しないからいいや、と思ったのか、自分の元カノの話をし始めました。1の元カノは、同じ大学のゼミの子で、1と交際しながらも他の男性とも少し付き合いがあり、確か別の男性を好きになったから別れることになったと言っていたと思います。1は、とても束縛が激しく、浮気を許せるタイプではなかったそうです。当時付き合った彼女がもっていた、男性の連絡先をほぼ全て消去させたと言っていました。その話を聞いて私はドン引きしていました。1は少し潔癖症だと話していたから、そういうのも少し関係があるのかもしれません。

とにかく浮気は許せない、そういうところは価値観が一致していたから、私の元カレの言動を批判してくれたのだと思います。

 

そこまで話すと、1は、元カレとの性行為について詳しく聞いてきました。今思うと、最初から私に出会ったのは身体目的だったのだと思います。当時の私には全くそんな発想はなく、単純に1は喜んでくれている、じゃあもっと詳しく話そう、と勘違いし、私は、自分の性感帯や、好きな体位について詳しく話しました(今思うとなんて話をしてるんだ…)。

 

散々下ネタの話をした後、1から「ホテル行く?」と冗談のような軽い口調で聞かれました。でも、私は1が好きだったのです。初対面の人とそういう行為をするのは、相手を軽んじているし、失礼であると思っていました。なので「(1にも失礼に当たるし)、私も1の顔がタイプじゃないから行きたくない。」と断りました。いや、いきなり外見をけなすのも、十分失礼だよって話なんですけどね。

そう、当時の私は元カレはしょうゆ顔の、目が切れ長のイケメンだったので、次の彼氏も同じような顔の人が良いと思っていたのです。1は、清潔感もあったしブサイクではありませんでしたが、顔はかなり塩顔で薄く、私の好みではありませんでした。あくまで外見が気に入らないだけで、中身は好きでした。でも当時の不器用な私はそんなことを伝えられるはずがありませんでした。

いきなり外見を貶したのでプライドの高い1は怒っていましたが、初対面の女性をホテルに誘うのも失礼なので、私はやり返してやったくらいに思っていました。

 

ホテルにも行かないことになったし、その日は解散する流れになりました。

帰り際、遠回りして駅へ向かいました。ホテルが向こうにあるんだ、と1は話始めました。今思うと遠回しにホテルに誘われていたのだと思いますが、当時の私には意味が分かっていませんでした。解散する流れになっているのに空気読めないのかな、と思い、「だから何?」と私が返したので、1は身体の関係に持ち込むのは無理だと察したのか、その日は駅で解散したのでした。