僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

【社会人4年目】久しぶりに自分の殻を突き破りたい

事務職を続けることは、自分の市場価値が下がっていくのを指をくわえて見ていることと同じなのだろうか。


新卒入社してから事務職を続けて4年。
「楽そうだから」という理由で事務を希望した。

世の中の「手に職」といわれる職業には、あまり興味が持てなかったのもある。

 

最近、少し業務に慣れてきたからだろうか。
仕事に面白味を感じることが少なくなってきた。

加えて私が勤めている会社は副業禁止だ、
他の職種を体験することなど許されない。

結局そんな言い訳をしてなにも行動に起こさないのだから考えても仕方がない。

うちの会社は若手社員が少ない。
単に採用人数が少ないのもあるが、新入社員の3割以上はやめてしまっている。

新入社員だけでなく、中堅の社員もである。


気持ちはわかる。

毎日、誰にでもできる仕事ばかり。いつだって代わりがきく。

なにか新しいことを始めようをとすれば、いつだって言い出しっぺが全て責任を負い、ひとりで行動する。

役員は社員を減員し、その儲かった金で1円も減らすことなく役員報酬を貰い続けている。人権費を削って将来の投資などなにもせず、ただ椅子に座っているだけである。

とてもじゃないが、他の企業でやっていけるような人間ではない。


そもそも、経営層はほぼ親会社から出向してきている社員である。
親会社から子会社への出向だ、はっきりいって、前向きな異動ではない。

親会社の偉い誰かに嫌われ、出向になったらしいなんて噂を聞いたこともある。
一応出向でない社員もいるが、うちの会社のメイン業務に詳しい人間ではない。

つまり、経営層にきちんと各部署の業務内容を理解している人間はいないということである。


そんな会社で、この先ずっと「経営者に使われるだけの事務職」でいてよいのだろうか。

いや、そう思うことは自分自身に対しての冒涜である。


「自分は能力がないから使われてもしかたない」「自分の雇ってくれる会社はここだけだ」そう思い込むことがいつしか当たり前になっていた。

昔見た、動画を思い出す。たしかおるたなChannelか、ないとーVlogであった気がするのだが、どの動画だったのか思い出せない。

m.youtube.com

m.youtube.com


「(韓国ドラマ梨泰院クラスの)パク・セロイの自分の価値を自分で下げるなという言葉に感銘を受けた」と話していた。

「事務職は金にならない」と経営層に言われ、日々誰にでもできる、なんの価値も生み出さない労働をする。そんな毎日を選んでいたのは、他でもない私自身だった。
自分自身で自分を安く買い叩いていたのだ。

絶望していたある日、そのことを話した。

したら業務を「外注した」「自動化した」例を聞いた。


それを聞いてまず出てきたのは「ただの一般事務として雇われている自分にそんなことをする権限などない」という言い訳であった。

確かに権限はない。
でも、「やってみたいです」「やらせてください」と言ってみることはできる。

ふと、1年目の頃を思い出した。

一から仕事を教えてくれる先輩がいた。
自分の仕事をしながら教えられるくらいだ。
先輩は仕事のできる人だった。

でも、あるとき「うちの会社はね。どんなに意見を出しても無駄なんだ。何をいっても聞いてもらえない。」そう言った。

なんだかんだで「改善提案を出した」とも言っていたし、私の知らないところで自分の意見を言っていたかもしれない。きっと上記の通りに話していた先輩は疲れてもいたのもあると思う。

そう思うけれど。
あのときうつむきながらそう言った先輩の目には光が宿っていなかった。

仕事ができる人でも、そう思ってしまうくらい、この会社でモチベーションを維持するのは難しいのか。

そう思ったあの瞬間が忘れられない。

先輩は新入社員である私とさして変わらない給料で働いていた。
10年目である先輩も、1年目である私も大卒、しかも新卒である。
能力の問題で決まったわけでもなく、ただ給与体制がおかしいだけだったのだと思う。
しかし、それを知ったのは先輩が産休に入ったあとだった。

悲しかった。
どうしてこうなっちゃったんだろう。わからないけれど、うちの会社はなにかがおかしい。社会人1年目の新人だったが、それだけは理解できた。

私は10年後、こうなっているのだろうか。
私も、会社におかしくされるのだろうか。
会社のせいで、明るい未来に思いを馳せることができなくなるのだろうか。

そんな未来が容易に想像できてしまった。


そんな先輩も無事出産して今年度から他部署で復帰した。
きっと今はあんな顔はしていないと思いたい。

でもいつしか、私も先輩と同じ考えをするようになっていた。
挑戦する前に言い訳をして、尻込みするようになった。

1年目の頃は、仕事が少なかったのもあるが、「その仕事、私にやらせてください」と上司に言うこともあった。
結局やらせてもらえなかったが、新しいことに飛び込む意欲があった。

しかし、いつしか給与が安いから新しいことはしたくないと思うようになっていた。
給与だけでいったら確かにその通りだ。
でも、挑戦しなければ、今後給与が上がる可能性すら失ってしまう。

まだ若いのだから、全力で挑戦して、たくさん失敗したって大丈夫だ。
いや、若くなくたって、人間は失敗する生き物だ。

挑戦を恐れず、全力で飛び込もう。
自分の殻を、突き破ること。すぐ突き破れなくても、突き破ろうとすること。

それは事務職で、何のスキルもない、強みもない私にできる、唯一の方法だろう。

こんなことを言っているが、たぶんやらせてもらえないと思う。
言うだけ言ってみようという気持ちである。