僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

【事務職4年目】本気で働きたくないと思ったとき2つの事実に気づいた話

自分の仕事に価値を見いだせない。

もう、明日会社にいきたくない。

そう思っていた。


結局わたしは価値観の違う人からの「ものさし」で自分の価値を計られ、その価値が上がらないことに苦しんでいたのだ。

最終的に、狂ったものさしでわたしを計ろうとする人間の言うことを真に受ける必要はないこと。
未来のわたしは苦しんでいる今のわたしの「希望」になれるという結論に至った。


業務の外注化、AI化について提案したところ、上司が別で動いているが、現在は話が止まっているということだった。

前回自分の仕事の外注化と AI化を提案しようとした話はこちらから。

momokoara0402.hatenablog.com

全然知らず、いろいろ調べてしまっていた。

さらに、自分の仕事をしながらできるのであれば外注や新たなシステム導入について業務時間内に調べてもいいと言われた。


でも冷静に考えてみれば、その業務の外注化、AI化はお偉方の会議で話し合っている。
役職についている人しか出ていない会議にわたしが参加できるはずがない。
事務所でつねに鳴り響く電話をとるのがわたしの普段の仕事だからである。

どこまで進んでいて、何が障害となって話が止まってしまっているのか知り得る方法がない。
つまり、どう転んでもわたしの仕事にはならない。


どうにもできない。解決できない。
もう、このまま不満を抱いたまま働くしかないと思うと、絶望しかなかった。

今、伝票処理がメインであるにも関わらず、電話の件数と、契約獲得件数が評価の半分を占めている。


電話の件数、獲得件数は数値化されるが、伝票処理数は全くカウントされていない。
数字に表せない仕事を、給与には反映することなどできるのだろうか。
数値化されないということは、「だいたい」で評価しているかもしれない。


そう思った途端、数値化されないメイン業務に価値を感じなくなった。
すると、明日、自分が出社する意味もわからなくなった。

このまま苦しみ続けるのかと、絶望していた。


絶望しながら無心でタブレットを開き、文字に起こして自分の仕事を振り返った。


1年目。

先輩についていちから教わった。

事務職だが、エクセルよりも自社のシステムを使えなければならなかった。

画面での操作をメモするのは難しかった。
そもそも、どこをメモしてよいのかわからない。


「先輩が忙しくて聞きづらいな。少し落ち着くのを待ってから処理しよう。…マニュアルがあれば、自分のペースで進められるのに」

「仕事の流れがわからない。自分が間違えたら誰にどう迷惑がかかるのかわからない」

「いきなり完璧に処理するのは難しいから、絶対に間違えてはいけないポイントが知りたい。優先順位をつけて覚えたい。でも、この仕事で間違えてはいけないポイントが見えてこない」


単に要領が悪かっただけかもしれない。
でも、そう思ったことを忘れることはなかった。


うちの会社で、マニュアルを作成してもなにも評価は上がらない。
マニュアルの効果は、数値では表しづらい。
だから今まで先輩たちも作ってこなかったのだろう。


しかしわたしは、3年目以降、仕事を引き継ぐ際は可能な限りマニュアルを作成した。

新人のとき上記のような不満を感じていたし、なかなか覚えられなくて悔しい思いをしたからだ。


新しいことに挑戦しているのに、少しのミスで挙げ足ばかりとられる。
現状維持している人より、大変な思いをしているのにあんまりだ。
ケアレスミスをしてしまって、新しいことに挑戦させてもらえない。

もう、この仕事で覚えられることは全て覚えきっているのに。

新しいことに挑戦する気持ちがある人には、もっと可能性が開かれていてほしい。
早く覚えてどんどん新しい仕事に挑戦し、さらに可能性を広げていける環境に変わってほしい。


わたしと同じように苦しむ人がいなくなってほしいという自己満足に近い気持ちだけが原動力だった。

不馴れな分、作成には時間がかかった。
作った後、渡した人に何か言われることもない。


でも、書いてあることを聞かれることはなくなった。
基本的な処理についての質問はされず、聞かれるのはマニュアルに書いてある通りにいかないときだけだった。
いざ渡してみると、思っていたよりきちんと読み込んでくれていたようだ。


初めてマニュアル作成したのは3年目だった。
その際は作成する時間がとれず、20時間程度残業して作成した。


そして1年が経過した4年目。
気づけば私は、自分の最低限の仕事を最速で進めながら、残業せずにマニュアル作成までできるようになっていた。
今年度が特別仕事が少なかったからもある。
加えて手を貸してくれた人がいたから実現できたことだ。
感謝、という言葉だけでは言い表せない。


きっと、世間一般では当たり前のことだろうし、特別なことではないだろう。
エクセルで文章が打てて、少しペイントが使えれば簡単に作成できる。
とてもパソコンスキルが高いとは言えない。


それでも、3年前わたしが抱いていた不満を解消する「希望」となり、「理想」に近づいていた
残業が減り、自分自身を犠牲にすることなく働くことだってできている。


人は、ほかの誰かにとっての希望になれるのだろうか。

なれるかもしれないが、なれないかもしれない。それが答えだ。
この世には、様々な価値観を持つひとがいる。
ほかの人の理想が、自分の理想と一致するかはわからないからだ。


ただ、ひとつだけ言えることがある。

未来のわたしは、現在のわたしの「希望」になり得る。

だって、未来のわたしは、過去のわたしでできているのだから。

今不満だらけでも大丈夫だ。

今の不満こそ、未来のわたしをかたちづくっていく。

たくさん不満を抱いていいし、理想を高くもったっていい。


今考えると、人からの評価ばかり気にしていた

数値で評価したがる人間もいるが、「星の王子さま」にもあるように「ほんとうにだいじなものは、目にはみえない」と考える人だっている。

わたしと価値観の違う経営層よりも、サン=テグジュペリを信じたい。


簡単に上の狂ったものさしでわたしの価値を計られてたまるか。
そんな失礼なことをしてくる人間を許すな。

お金で、信念までねじ曲げられてたまるか。

この気持ちを忘れないことが、「30の反撃」ならぬ、「26の反撃」である。

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