僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

仕事も恋愛も完璧を求めるのはもうやめたい

「至らないところがどんどん見えて、どうしても解決しなければと焦っちゃう」

「昔そう思っていたことがあったけど。でもどこまでいっても完璧なんてないと思う」

悩んでいた私に、彼はそう言った。


仕事をやめたい。


転職するとしたら、何になりたいのだろう。

ふとそう思った。


最近、彼氏と年収の話で少し揉めたことをきっかけに、ずっとこの先もこの仕事を続けて良いのだろうか、と考えるようになった。

福利厚生は悪いほうではないが、はっきりいってやりがいはない。

単純な私が思い付いたのは、ライターという職業であった。

早速Webライティングで有名なこちら「沈黙のWebライティング」を購入してみた。

GoogleSEO 検索で自分の記事がトップページに表示されるよう様々な工夫をするよう書いてあった。

ただ、記事を書く前にかなりの事前準備が必要みたいだ。

記事を書く目的を明確にし、読む層を定め、読み手がどんな記事を求めるか情報を集める。マインドマップを書いて集めた情報を整理する。

第一段階がまずそれだった。

このブログは日記的な要素を含んでいるのでSEOを意識しなければいけない理由はない。
ただ、ライターになるのであれば記事を書く前ある程度事前準備は必要であろう。

試しにマップを作成してみた。
しかし、マップの作成に凝りすぎて、一番重要な執筆をする気が起きなくなってしまったのである。

本当に、私はどうやったらたくさんアクセスされるのかを考えるのが苦手だと思う。
バチェラーデートの記事だって、正直偶然の産物でしかない。

自分のやりたいことと読み手が求めることが一致していれば一番だが、常にそういう記事は書けない。毎日毎日新しいことを始めているわけではないし、別に仕事だけをして終わる日もある。ものを買わない、特別な体験をしない日が大半だ。

加えて出不精なので、他の人よりもずっと外出することは少ない。

こんなことを考えていたら、だんだんブログを書く楽しさがわからなくなってしまったのである。足かせを嵌められて視野が狭まっていくような気がするのだ。

結局、せめてモチベーションをあげようと頻繁に更新されるブログを定期講読することに決めたのだった。

せめて頻繁に更新していれば、誰かの日課、楽しみくらいにはなれるのではないか。

もう、そんなんでいいや。結局そこに落ち着いた。

お金になるよう狙って書くのは、私が一番嫌う行為かもしれない。

いくらお金になったとしても、 読み手を惑わせたりする記事を書くのは心が痛む。

あたかも薄い内容の記事がトップページに来ている世の中に反感を覚える部分もある。

ネットの、とりわけ恋愛系の記事は個人的には質の低い記事が多いと思っている。
私が思うに、記事のなかに「大半の人は○○だから○○するべき」と書いてある記事はろくでもない。

恋愛に、普通などない。自分のした選択を、大半の人に合わせる必要はない。

ただ、自己肯定感が下がりきってしまって、わからなくなっているだけだし、日本人の集団に属していたい欲求にただ漬け込んでいるだけの記事が大嫌いだ。

「自分はこんな一面があるから、男性からはもてない」
「自分の一面をこういう風にかえたらうまくいく」

ずっとそんな風にネットの記事を見て苦しんできた。

今は彼氏がいる私の言葉は、彼氏探しをしている人たちには届かないかもしれない。
それでも、私はどうしても伝えたいのだ。

今思えば、自分の一部を変える必要など全くなかったことを。

好きな人に振り向いてもらうために自分を犠牲にするのは無意味であったことを。
傷つけてくる相手の言葉に耳を傾ける必要などなかったことを。

男性の好みは性癖の数以上にある。自分を気に入ってくれる人はこの世界に絶対にいる。探している間は信じられないだろうが、それが事実なのだ。

付き合っていて、驚くことばかりだ。

彼の女性の好みは変わっている。
というか、私の理想の女性像とは大きく違っているというのが正しい。

この前、バチェラーシーズン4を無理矢理見せてみたところ、私の好きな女性にはほぼ興味がなく、天然そうな子を見て「あ~好きだわ」と眠そうに話していた。

自分にとっての理想像が、必ずしも相手の理想像と重なるとは限らない。

私の理想像は顔がかわいくて友達が多くて胸が大きいが痩せていて自立していて恋愛に依存しない女性だ。

現状と真逆である。

でも彼氏は私の理想像通りの女性がタイプではないようだ。
確かに美人を見るとテンションが上がっていたが、私ほど顔を誉めちぎることはない。
美人よりも素直で優しそうな子を誉めていた。

あんなに自分に劣等感を抱いていたのが馬鹿みたいだ。

かくいう私も以前は野心家で夢があって筋肉があっておしゃれなお店をたくさん知っていて、いつも私を安心させてくれる言葉を言ってくれる男性がタイプだと思っていた。

上記は元カレSさんである。
ずっとSさんのような理想の男性と付き合うのに憧れていた。

でもその理想は自己分析すらままらなない私が勝手に作り上げた理想でしかなかった。

現在の彼氏は野心があるような感じではないし、Sさんほどおしゃれな店は知らない。私を安心させてくれる言葉をくれないし、最近は筋トレをさぼって腹筋も失っている。

でもそれ以上に家庭的で優しく、穏やかで一緒にいて楽である。ほどよくインドアなので疲れることもない。今思えば譲れない条件は、「目はぱっちりしている」「比較的華やか」くらいである。

しゅうたには秘密だが、実は彼は一人目の元カレIさんによく似ている。
確かに違う人間だが、上記の点のみ被っている。

散々様々な条件で男性を検索し続けた結果、巡り巡ってスタート地点に戻った気分だ。

仕事面でも、恋愛面でも理想と現実のギャップはこんなに大きい。

ただ今は、そのギャップを受け入れていく期間であるような気がする。

今は、そんなんでよいのだ。なんだか肩の荷が降りた気分だ。