僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

見えないものを見ようとして、私は彼の顔を覗き込んだ【Mさんとの新宿デート④】

私はマッチングアプリで出会った28歳男性、Mさんと新宿デートをしてきました。ランチ、アロマキャンドル作り、ゴッホ展を見に行きました。その後、上野のアメ横を少しぶらぶらして、カフェで休憩することにしました。

閉館時間が迫り、駆け足で「ゴッホ展」を見ました。
出たところにあるショップもかなり人がごった返しています。おそらく今からでは閉館時間までには買い終わらないでしょう。でもせっかくだから見るだけ見ようか。黙って見ていると、Mさんが「なにか買う?」と聞いてくれました。でも「すごい人だし、閉まっちゃうみたいだからいいや」と伝え、そのまま美術館を出ました。

出てからエスカレーターで上がる途中、Mさんに「めっちゃよかったよね。最後のプロヴァンスの田舎道、違ったよね」と聞いてみました。Mさんは「そうだね。俺水彩画しか見たことなかったけれど、油絵ってあんなに凄いんだね」と感想を教えてくれました。

しばらく歩き、「夕食の予約時間までまだあるけれど、これからどうする?」と聞かれました。「どうしよっかー…」と言い、考えてみましたが全く思いつきません。考えようとしていない、が正解です。


Mさんが、「昔アメ横に行ったときのケバブ屋さんがまだいるか確認したいんだよね」と言いました。

デートの前LINEでMさんはそのケバブ屋の話をしていました。アメ横にはキャッチのおもしろいケバブ屋さんがいるとのことでした。「ケバブを買ったことはなかったけれど、あの上野に毒されたケバブ屋さんが潰れてしまっていると思うと悲しいかも。」そう言っていました。

それを思い出した私は「それは行くしかないね!」と言い、アメ横へ向かいました。

アメ横を少し歩き、無事にケバブ屋さんを2件見つけることができました。そのうちの1件の近くに、キャッチの外国人の男性が立っていました。Mさんと一緒に近づくと「ケバブ食べて行かない?」と声を掛けられました。目的達成。クエストクリアです。


Mさんは「いや、これからご飯なので大丈夫です」と断っていました。キャッチの男性は、私の方にちらりと目線を向けた後「頑張ってね」と言いながらMさんの肩に手を置きました。

Mさんは恥ずかしそうにしていました。あまりこういうことを言われ慣れていないようです。私も、心の中で「Mさん、頑張れ」と応援しておきました。こんな上から目線で大丈夫かな。

エストクリアしたので上野公園の方に戻ることにしました。夕食を食べることになっていた上野テラスに向かいました。Mさんが、「予約時間まであと30分くらいあるからコーヒーでも飲もうか」と言ってくれました。Mさんは何の理由もなくデートにはオシャレなカフェに行くべきだと思っている男性なのだと思っていました。でも今思えば私が途中で疲れたときに入れるようにいろいろ調べていてくれたのだと思います。

さくらテラスの中に、「LA COCOLICO」というイタリアンのお店がありました。

 

www.la-cocorico.jp


今回の夕食のお店を探す際に見たお店でした。少しレトロな雰囲気だったので、Mさんが好きそうだと思っていました。でも最終的に今回予約した店と迷い、結局辞めてしまったのです。

それを言うと、「せっかくだから入ってみる?雰囲気だけでも味わおう」と言ってくれました。

中は、サイトの写真通りレトロな雰囲気です。でも、テーブルとイスが結構大きいので、少しファミレスに近い雰囲気かもしれません。4人掛けのテーブルに通され、2人で座りました。「ロティサリーチキン」が有名みたいです。店内の赤いシートも相まって、クリスマスにチキンを食べにきたくなるようなお店でした。

今回はカフェ利用なので、2人でアイスコーヒーを注文しました。

カフェ利用の時間が終わってしまっていたのでしょう、お通しでパンが出されました。

パンとコーヒーを飲みながら、Mさんに「今回一番好きだった絵ある?」と来てみました。

デート前、もう少しMさんのことを知る必要があると思っていました。さすがに1回会っただけで交際したいと思えるかまでは判断できなかったからです。

悩んだ末に、自分のプロフィール文章に書かれた「こんな異性と出会いたい」という項目を見返しました。読んで少し考えて、

感じたことをきちんと言葉にできる男性と出会いたい。前回出会った男性のように「されて嫌なこと」を伝えてくれない男性は嫌だ。と思いました。なので今回のデートでMさんが私の理想とする、「感じていることをしっかり言葉にできる男性」なのか確かめようと思っていました。

そう思って、Mさんが考えていることを聞いてみました。この人は、どんな風に自分の考えを表現するんだろう。そんなことを考えながらMさんの返答を待ちました。

Mさんはゴッホの「ムーランド・ギャレットというパリの風車を描いた絵と、「サント=マリ=ド=ラ=メールの海景」という海の風景画が良かったと教えてくれました。
サント=マリ=ド=ラ=メールの海景は確かに綺麗だったなあ。でも、どうして風車の絵が良いと思ったんだろう?風車といえばオランダなのに。

どうして良いと思ったのか聞こうと思いましたが、Mさんはなんともいえない表情を浮かべて黙ってしまいました。

考え込んでいるようにも見えたので、「どうしたの?」と言いながら顔を覗き込みました。Mさんの表情から、何を考えているのか必死に想像しようとしました。普段はしないような表情です。頑張って考えてみましたが、全く分かりません。

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気分は天体観測

Mさんは横にずらしていた視線を戻し、「いや…たった一枚なのになんであんなに胸を打たれるんだろうって思って」と言いました。

単純に、どうしてゴッホの絵があんなに素晴らしいのか考えていたみたいです。本当かな?それにしては深刻そうな顔をしていたけれど。


たまに、真剣に悩んでそうな顔をするんですよね。深い意味がないことを祈ります。
聞いてみたはいいものの、なぜその絵を良いと思ったのかまでは雰囲気に押されて聞けませんでした。

今思えば、Mさんの感じていること全てを知る日は永遠にくるはずがありません。だって、私も、きっとMさん自身も「Mさんが感じていること全て」がなんなのか、正確に把握できていないからです。なので、おそらくどこまで言語化されているもなんてわかるはずがないのです。それに、本人が「これは伝えないでおこう」と本心を隠してしまえば、いくらでも隠せてしまいます。

どこまで嫌な部分を直そうと話し合ったとしても、言語化するには限界があるのでしょう。最終的な相性の良し悪しなんて、結局は神のみぞ知ることなのかもしれません。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

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Mさんとの新宿デートはこちらから。

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