失恋して13日目の私の、「寿司」に纏わる話
今週のお題「寿司」
時間が差し迫って来ていますが、ずっと書きたかったので、私の「寿司」についてのエピソードを書いていきたいと思います。
3年前マッチングアプリで出会った男性、Sさんは、私の行きたいと願う場所に沢山連れて行ってくれました。
Sさんとの出会いについてはこちらからどうぞ。
つい最近復縁したいとSさんに告白もしています。そのときの話はこちらからどうぞ。
結果は題名通りの結果です。
その中でも、私は昔から彼氏と「水族館デート」をしてみたい、という夢があり、Sさんは快く連れて行ってくれたのでした。
私が水族館デートをしたいと思ったのは、大学生時代乙女ゲームで見た水族館デートのスチルがとても綺麗で、ロマンチックだったこと、恋愛リアリティショーで見た水族館デート(確かバチェラーシーズン2にあります)がとても素敵だったからでした。
私は憧れであったアクアパーク品川、そしてSさんの計らいでサンシャイン水族館にも連れて行ってもらったのでした。
特にアクアパーク品川は、大学生時代付き合っていた元カレIさんとずっと行きたいと思っていた場所だったのですが、私の願いは叶わなかったどころか、アクアパーク品川の目の前を通りながら別れ話をすることになってしまったのでした。そんな悲しい思い出は、いつしか「彼氏とロマンチックは水族館をしてやるんだ」という執念に変わっていったのです。そしてようやく念願が叶い、アクアパーク品川、サンシャイン水族館に行ったのです。
アクアパーク品川のときは何事もなかったのですが、問題は、サンシャイン水族館に行ったときでした。
私は、その日はとても疲れており、とてもお腹が空いていました。水槽で泳いでいる魚の鱗はきらきら光り、私は食欲がそそられてしまっていました。なので、魚を見た瞬間「ねえ、Sさん、今日の夕ご飯は寿司にしない?」と言ってしまったのです。Sさんは、当然ドン引きしていました。
私は、サイコパスなのかもしれません。あんなに可愛い彼女でいなければ、と思っていたのに、空腹には叶いませんでした。ちなみに、私はお寿司が大好きです。大トロは、幼い頃、大トロを頼みまくる私を止められず、困っていた両親を見かねた板前さんに「それ以上は、大人になってお金を稼ぐようになってからにしなさい」と注意された経験があるくらい大好きですし、回転寿司で食べられる「炙りチーズサーモン」、「チーズサーモン」のあのチープだけど癖になる味も大好きです。
Sさんは、その日の帰り、和食のお店に連れて行ってくれたので、記憶は定かではありませんが、お寿司ではなかったけれど、海鮮系のお店だったのかもしれません。
私は、水族館で「寿司が食べたい」と言ってしまったことを今でも後悔しています。別にいけないことではないけれど、何も厚意で連れてきてくれているんだから、見る方に集中すればよかったのに、と思うのです。
ねえ、Sさん。
あの時、せっかく連れてきてくれたのに、全力で楽しめる彼女じゃなくて、
当時も今もSさんが好きだと言いながら、自分のことばかり優先して、
Sさんが楽しめる話題を振れなくて、
今も昔も良いお店を紹介できなくて、
生まれつきバカ舌でSさんみたいに何がどう美味しいのか上手く説明できなくて、
合わないって分かっていても今も昔もSさんが好きなままで、
「他の人に気持ちを向けていってほしい」って願いを実現できなくて、
過去の思い出に縋ってばかりいる駄目な元カノで、
Sさんに何の学びも与えられない人間で、
Sさんの尊敬できる人間になれる見込みも、可能性もない人間で、
関わらなければよかったと思われるくらい駄目な人間で、
Sさんみたいに夢を叶えられる人間じゃなくて、
Sさんが嫌う毎日絶望している会社員のままで、
「そのままでいてほしい」っていうSさんの言葉を受け入れられなくて、
自分が自分であること、その全てに嫌気がさしてしまって、
こんな人間で、こんな人間のままで、ごめんね。