僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

新型コロナウイルスワクチンのデマに振り回された話【書評:医師が教える新型コロナウイルスワクチンの正体】

 新型コロナウイルスワクチンのデマに振り回され、くたくたになっている人、いませんか?私もその一人です。デマに振り回され、友人、家族に迷惑をかけてしまいました。

 

事の初めは、アマゾンの売上ランキング1位になっていた「新型コロナワクチンの正体」を購入したことでした。

 

最初に言っておきます。この本に書かれていることは、全て真実ではない可能性があります。私が信頼できそうだ、と思えたのはワクチンで完全な抗体ができるのか疑わしい、という点と、新型コロナウイルスワクチンが体内にウイルスではなく遺伝子情報を入れるものである点です。

 

 

 私の家にコロナワクチンのクーポン券が届き、接種するか迷っていたためこの本を購入してみたのです。というのも、新宿区は60歳以上の高齢者の次に、感染者の多い20代にコロナワクチンのクーポンが届くようになっていたため、既に手元に届き、周りが接種するか分からない中打つか、打たないか決断しなければいけないと思っていたのです。

 

ざっくりこの本の内容を説明します。

まず、ワクチンの説明に入る前に、コロナウイルスは、本当に存在しない可能性がある、ということが書かれていました。

 

まず、大前提としてウイルスを含む細菌は、別のウイルス、もしくは細菌から完全に対象のウイルスを分離し、さらにそれを培養して別の生命体に接種し、その生命体の病巣から対象のウイルスが見つかって、初めてそのウイルスの存在が証明できる、と書かれていました。この方法はコッホという細菌の研究をしていた有名な学者が昔見つけた方法で、基本的にはこれに則ってウイルス、細菌の存在を立証することになっているが、コロナウイルスは完全に分離された例がないというのです。

コロナウイルスは、中国の論文で患者の肺の体液から大量に見つかったウイルスの中から、現在風邪のウイルスであると確認できたウイルスを取り除いたものであると定義されているようです。

筆者はこの方法では別のウイルスがくっついている可能性がある、と述べていました。

また、日本の研究所でコロナウイルスの分離を成功させた、という内容の論文が一度データベースに載ったようですが、すぐに削除されたとのこと。

なぜ削除されたのか理由は分かりませんが、筆者は分離できるとまずい理由があるのではないか、という推測をしています。

 

そして、本題のワクチンの話に入っていきます。

まず、人間の抗体ができる仕組みについてです。人間の抗体は、基本的にはきちんと粘膜を通ってウイルスが入り込み、感染し、体の中で戦って初めて抗体ができる仕組みになっていると書かれていました。具体的には口の中、鼻の穴などからウイルスが入り込み、粘膜を通り、体の中の微生物や細胞が戦って、それでも侵入を防げなかったときに初めて感染します。そしてウイルスは熱に弱いので、体の体温を上げることによってウイルスを殺そうとするのです。これが、発熱にあたります。発熱して、ウイルスが死んで、初めて抗体ができるそうです。

 

それに対して、例えばインフルエンザのワクチンは、死んだウイルスを血中に入れています。つまり、完全に「死んでいる」ウイルスを入れているので、体の中で戦った経験=免疫は獲得できていないわけです。それに加えて、粘膜からきちんとウイルスが入って来ていないため、自然に感染したときと全く同じ状況か、というと、そうではないとのこと。一応体の中に一度入ってはいるので、ウイルスの姿形等は分かるが、死んでいるウイルスなので戦ったことはなく、全く戦い方は分からない、つまり、中途半端な抗体ができるようです。中途半端な抗体はできているので、これまで世間一般的には一応、予防として接種されてきていたようです。

 

確かに、インフルエンザのワクチンを接種しても、確実にインフルエンザにならないか、というと、そうではありませんよね。むしろ、接種した年にインフルエンザに罹ったことも私はあります。私は全く医学や、感染症、ウイルスの知識はありませんが、ここの説明には大方納得していました。

 

そして、さらに新型コロナワクチンの説明についても記載されていました。

まず、今までのワクチンは、生きたウイルスを弱らせたものを入れるワクチン、インフルエンザワクチンのように死んだウイルスを入れるワクチン、ウイルスが持っている毒素を無害化したものを入れるワクチンの3種類があったようです。

でも、新型コロナワクチンは、この3つのどれでもない、最新の技術を取り入れたワクチンであるようです。

この新型コロナワクチンは、「体内で新型コロナウイルスの一部を作らせる遺伝子情報が入っている」とのことでした。

つまり、今までのウイルスを体内に入れているのとは違って、体内で新型コロナウイルスの一部を作らせる遺伝子情報を入れているのです。もう少し詳しく書くと、新型コロナウイルスの、ゴルフボールのような玉を覆っているとげとげした、スパイクタンパクという物資を体内で作らせる作用があるようです。スパイクタンパクは、新型コロナウイルスが体内に侵入する際に使われるとのことです。でもあくまで体内で作られるのはウイルスの断片、つまり一部にすぎません。つまり、ウイルスの一部しか体内に入っていないので、インフルエンザワクチンと同様、ウイルスと戦った経験=完全な抗体が得られているわけではなく、あくまでも中途半端な抗体しか得られないという訳です。

 

ここまでは、読んだときも、今も一理あるのかな、とは思っています。

 

この説明で終わればまだそこまで心配にはならなかったのですが、さらに遺伝子情報のコピーに作用するので、遺伝子情報そのものに影響を与える可能性があることや、完全な抗体を得られず、中途半端な遺伝子が作られることで、本当にウイルスに感染した際に重症化する(ADE:抗体依存性感染増強)可能性もある、と書かれていました。

 

ここまで読んで、私は目の前が真っ暗になってしまいました。こんなの、接種したら私の将来はないかもしれない。遺伝子が組み替えられ、脳障害とか、副作用がでるかもしれない。接種すれば、重症化しやすくなるかもしれない。とにかく、私はまだ何十年も生きなきゃいけない。とにかく、私は、打てない。と思いました。

ひとまず私は接種しないことにしようと決め、会社にそう報告すると、腹を括ったのでした。

 

冷静になれば、あくまで可能性の話だったのですが、接種した人の遺伝子がおかしくされ、重症化のリスクを上げる。では、もう接種してしまった人はどうなるのでしょう。高齢者のため早期にワクチン接種を済ませている祖父、医療従事者であるため、職場で接種を強要されるであろう母が頭に浮かび、私は不安のあまり泣きそうになっていました。でも、私だけ接種しないで、助かって、でもみんなが接種して病気になったり、新型コロナウイルスに感染してワクチンによって重症化して死んでしまったら、どうしよう、そもそも、周りの人達は、この私が読んだ内容や、リスクを知っているのだろうかと思ったのです。そのときは、大好きな友達、家族を助けなきゃ、と思っていたのですが、今思えば一人になりたくない、ワクチンを打たないという選択をしたことによって社会から孤立したくない、という私のエゴでした。

 

おそらく私は20代の中でも早くにクーポンが来た方だから、まだ周りの友人や、弟は接種していないかもしれない。そう思い、パニックに陥ったまま慌てて家族、特にまだ接種していなかった弟、そしてSさんにこの上記の内容を要約した内容をLINEで送りつけてしまいました。今まで送ったことのないくらいの長文に、弟も、Sさんもドン引きしていたことでしょう。2人とも、私の言うことに疑問を感じる部分はある、と言っていました。今思えば当然のことです。筆者が、どんな信頼に値する人間なのか分からないまま言っているのですから。なんとか2人の言うことに答えようと、本やネットを駆使して調べたのですが、本にはそもそもウイルスについての詳しい説明が少なく、ウイルスに罹って死ぬ人と、ワクチンを打って死ぬ人、どちらが多いのか分からない、という結論に至ったのでした。

まあ、平たく言えば、今私の持っている情報だけでは、新型コロナウイルスは何なのかも、臨床試験の期間が短いため数年後人体にどういった影響を及ぼすのかもわからないという結論に至りました。

 

この2人のやり取りを終えても、私はずっとコロナウイルス、ワクチンのことを考え、調べていました。

 

そして、アマゾンでさらに新型コロナウイルスについて書かれた本を検索していました。

調べる中で、PCR検査についてどうやら詳しく書かれているらしい、「PCRは、RNAウイルスの検査に使ってはならない」という本を執筆した、徳島大学名誉教授、大橋眞という人物にたどり着きました。

 そして、もっと詳しく調べると、本の執筆だけでなく、youtubeで、「学びラウンジ」というチャンネルを持っており、ここから新型コロナウイルスの情報について発信していることが分かりました。お金を出して本を購入する前に、この人の情報が信用できるか確認したかったので、本を買う前にまずyoutubeを見てみることにしました。そして、新型コロナウイルスのワクチンを接種すると、卵巣に薬が溜まり、不妊に繋がるという旨の動画が上がっているのを見つけたのです。

 


www.youtube.com

 

この動画は、要するに新型コロナウイルスワクチン接種後、48時間経過すると、他の肝臓などの臓器を始め、卵巣に最も薬が蓄積し、不妊になりやすくなる可能性があるということが説明されていました。

 

この動画を見た私はますますパニックに陥り、友達が打ったらどうしよう、もう無理だ、この世界は終わりだとぐすぐすと泣いていました。社会も、周りも、もう信用できない。でも、信じなければ、社会で一人孤立するかもしれない。もう、私が望む楽しい未来は来ないのかもしれない、こんな風に人を疑いながら一生生きるなんて耐えられない、と思いました。私は無気力になり、突然泣きたくなったり、誰かと話したくなったり、精神的に不安定になっていました。

 

そんな中、ちきりんのTwitterでのつぶやきを見たのです。

 

 

ここで呟かれている意見ももっともかもしれません。ただ、打たない派の人全員が、打つ派の人に対して否定的に思っているわけではないとも思います。

私のようにデマを信じてパニックになったり、不安に思い、打つ派の人にいろいろ意見してしまった人もいるかもしれませんが…。

 

それはさておき、私にとってこのツイートが衝撃的だったのは、新型コロナウイルスワクチン接種推進担当大臣が、ワクチンのデマについて書いたブログを発表した点でした。

www.taro.org

 

要するに、新型コロナウイルスワクチンを接種しても現段階では不妊になったり、遺伝子に影響がでることはなくリスクを上回る有効性が臨床試験で確認されている、と書かれています。大橋眞教授のyoutubeで取り上げられていた不妊についても、あくまでも接種後48時間経過したときの卵巣に溜まった薬の数値がピークであったようです。また、今はワクチンがどのくらいの期間効果を発揮するのかの治験を行っている最中とのことでした。

 

私のようにデマに悩まされる人が減ってほしいと思っているので、 ぜひ、上記の河野大臣のブログを読んでいただきたいです。何も知識がない人でも分かるように書かれています。ただ、あくまでも現時点で確認できた内容が書かれているので、将来的に人体にどんな影響を及ぼすかが完全に分かった状態でないことに変わりはないと思いました。

 

河野大臣のブログを見て、私は心の底からほっとしました。もう、母、祖父の接種を阻止できなかった罪悪感に悩まされることは今のところもうないし、友人の接種を止めることも、心配することもないのです。まあそもそも自分の体のことなので自分自身に選択権があるとは思いますが。

 

弟にも、Sさんにも謝らなきゃなあ、なんて思っている今日この頃です。

できたら、デマが出回る前にこのブログ、読みたかったのですが。

 

私のようにデマに振り回されて悲しい思いをする人がいなくなればいいな、と心から思います。

ここまで読んで下さってありがとうございました。