僕の傘を探しに

26歳OLの雑記

マッチングアプリで出会ったAmway勧誘者を通報した話7

この記事は、過去記事マッチングアプリで出会ったAmway勧誘者を通報した話6の続きです。

過去記事は下記からどうぞ。

 

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前回食事会をしたシェアハウスで、CさんにZOOMで、私のやりたいこと100個を見てもらうのと、D(時間もお金もある生き方)のなり方を聞くことになりました。Cさんの顔が映っているiPadを前に、私とAさんは横並びにテーブルに座りました。

 

まず、座った時点で、Aさんとの距離が近い。

 

シェアハウスのテーブルは小さめだったので、iPadを一緒に見ようとすると、腕が当たりそうになります。というか、iPadの位置とかを調整する時点で何回か当たっていました。腕が触れ合う度に胸の奥がなんだかむず痒いような感じがするし、そわそわしてしまって全く集中できそうにありません。私は雑念を振り切ってCさんの説明を聞かなければと自分に必死に言い聞かせました。

 

まず、Cさんは私のやりたいこと100個を見てくれました。ZOOM越しだったので全部は見せませんでした。Aさんから、「俺も一緒に見ていい?」と聞かれたので、Aさんに見られるのはちょっと嫌かもとばっさり断りました。実はこのやりたいこと100個、最後の数個はAさんと一緒に行きたい場所とか、理想のデートについて書いていたのです。見せればAさんに夢を叶えてもらえるかも、と一瞬思いましたが、恋愛のことばかり考えている馬鹿な女だと思われるかもしれないし、そもそもAさんに見られるのが恥ずかしすぎたので、断ってしまったのです。

私のやりたいこと100個をざっと見たCさんはこれを叶えるには時間もお金も必要だから、Dを目指したほうがいいねと言われました。

 

そして、Cさんの話は始まりました。

 

Cさんは写真のスライドを使いながら、自分の憧れの人の説明をし始めました。

Cさんが今このコミュニティに所属しているのは自分が憧れている人が誘ってくれたからだし、その人のことを尊敬しているとのこと。そしてCさんの尊敬する人も、他の人の紹介でこのコミュニティに所属することになり、充実してなかった人生を充実させることができたそうです。このコミュニティでは、何歳になっても誕生日をみんなで祝ったりするし、休みの日みんなでスポーツしたりしてわいわい過ごすことができるという説明でした。スライドには大人数でみんなでわいわい楽しそうにしている写真が沢山映っていました。その間Aさんは私がCさんの説明で分からなそうにしていると説明を付け加えてくれていました。説明のときも腕が触れ合ってドキドキしていました。本当はCさんはいなくていいからどうせならAさんと2人きりで説明してほしいのにと思っていました。また、Aさんは水を入れて持ってきてもくれました。好きな男性に入れてもらうと、水道水でもこんなに嬉しいものなんだなとかどうでもいいことばかり考えていました。というか、やはり終始Aさんと距離が近かったためそわそわしてしまい、Cさんの説明を聞くどころではありませんでした。

 

ただ、このコミュニティの説明の途中で、AさんのiPadに、ラインの通知が表示されました。「お疲れさま。体調大丈夫?」とメッセージが来ていました。

 

え、、?絶対女からじゃない??

 

と思いましたが見て見ぬふりをしました。Aさんな決まりが悪そうに「ごめん」といった後、Cさんの説明を聞かずに携帯をずっといじっていました。まあ、マッチングアプリなら同時進行で他の子と連絡を取ることもあるだろうし、それは仕方ないことだと思いました。でも、Aさんが体調が悪かったことを、私は昨日知っていました。Aさんはその子より先に私に体調が悪かった話をしているという時点で、Aさんの本命はその子ではなく私なのではないかと確信しました。先に連絡をしている時点で、Aさんはその子よりも、私に体調を心配してほしいと思っていたに違いありません。一瞬動揺しましたが、Aさんには私が一番なのだと思えて少し安心してもいました。

でも今思えばそんなことは全くなく、別の子も同時進行でAmwayに勧誘しており、私とも深い意味はなくやり取りをしていたのでしょう。

 

そんなこんなでコミュニティの説明が一通り終わり、Cさんの話は働き方の説明に入っていきました。

まず、「パブロとブルーノ」というアニメを見せられました。あらすじはパブロとブルーノという若者2人が、湖からふもとの村まで水を運ぶ仕事に就き、パブロは湖からふもとの村まで水を運ぶためのパイプラインを一年かけて作り、効率よく水を運ぶ方法を考えますが、ブルーノはパブロのやり方は仕組みを作るまで時間がかかるためこのやり方を否定し、徒歩で湖からふもとの村まで水を汲み続けます。最終的にパブロはパイプラインを完成させ、働かなくてもたくさんのお金を手に入れられるようになります。それとは対照的に、ブルーノは体に疲労が溜まって働けなくなり、それに伴って給料も減っていってしまう、という話です。

つまり、パブロのような働き方をしたいのならAmwayをやるべきだし、会社員のままだといずれブルーノのようになるということを伝えたかったのだと思います。

 

このアニメを見た時点で、私はかなりヘトヘトでした。もう30分以上話を聞きっぱなしだし、結局どうしたらDになるのか一向に教えてくれないからです。しかもこのアニメ10分くらい?なのですが子ども向けなので話すのもゆっくりだし話自体あんまり面白くないな…と思って腕を組みながら足をぶらぶらさせてだらけている私を見かねたAさんが「大丈夫?寒くない?」とCさんに聞こえないよう携帯に文字を打って聞いてくれました。

女性扱いされているような感じがして、ドキドキが止まりませんでした。もっとAさんに大事にしてもらいたいし、私にとってもAさんが大事な存在になってくれたらどんなにいいんだろう、と思いました。そうなるためにも今はこの気持ちを悟られずに、将来を真面目に考えている女性を演じなければ。単純な私は気合を入れなおし、真面目に話を聞くことにしました。

 

このアニメを見終わった後、Cさんは芸能人が行っている副業について話始めました。不動産投資でお金を得ているお笑い芸人さんや、書籍を出版して儲ける方法もあるとのことでした。不動産投資は初期費用がかなりかかるし、書籍を出版して売り出すには知名度が必要だから難しいという話でした。テレビを全く見ないので、芸能人の副業はまたく興味が湧きませんでした。最終的に、お金をたくさんもっているわけでもない、知名度があるわけでもない会社員ができるのはどんな副業なのか説明し始めました。Cさんはこの方法なら自分にもできそうだと思ったので、始めてみたそうです。

そう、その方法が…

 

       Amway でした。 

 

Cさんの説明しているスライドに、Amwayのロゴが表示された瞬間、背筋が凍り付きました。何が起こっているのか全く理解できなかったし、したくもなかったです。

ちなみに、この時点で9時30分くらいでした。多分ここまでたどり着くまでに1時間Cさんの話を聞きっぱなしです。水しか飲んでいなかったのでお腹もすいていました。

 

そして極めつけにCさんから、

Amwayって知ってる?」と聞かれました。

天国から地獄に落ちたような気分になりました。つまり、CさんがAmwayをやっているなら隣にいるAさんもAmwayの勧誘者ということになります。初日に高津のバーに行ったのも、シェアハウスの食事会に行ったのも、今日お泊り会に来たのも、すべてはAさんと親しくなるためでした。途中Dになる方法や、ライフプラン等脱線してCさんから話を聞くこともありましたが、本来の目的はAさんであることには変わりません。でもAさんはそもそも恋愛する気なんて無く、Aさんの今日までのすべての行動はあくまでも私をAmwayに勧誘するためで、私のことを良いと思ってくれていたわけでは全くないということでした。じゃあ今までの思わせぶりな行動は何だったのでしょう。そんな行動をされる度に私の胸はときめいていたのに。出会ってからAさんのことばかり考える毎日だったのに。人前で話すのは苦手だったけれど、Aさんのために頑張ってきたのに。私は今何が起こっているのか理解できなったし、理解したくなかったし、これが夢だったらどんなに良かっただろうと思いました。

Cさんの質問に答える気分ではなかったし、寧ろAさんに質問したい気分でした。

横からAさんの視線を感じました。視線を横にやるとAさんは不安そうな顔で私を見つめていました。私を見つめていたときのAさんの顔はやっぱりイケメンでした。

 

私は意を決して質問に答えました。